国道398号線って、どうも優柔不断というか、びしっと決まらない路線だよな。
部分部分では、それなりに重要視されてるし、たとえば秋田宮城県境の花山峠なんかは、観光の花形路線であったりもする。
でも、なんか統一感がないというか…
そもそも、起点が宮城県石巻市で、終点が秋田県本荘市って、どう思うよ。
いや、太平洋岸と日本海岸を結ぶ路線は数あるし、おかしくも何ともないんだけど、なんか、妙に斜めってる?
日本列島縦断のような気もするけど、いや、石巻から延々志津川までは、まるで国道45号線がカバーできなかった三陸沿岸の残り物をあてがわれたように、ただの沿岸道路になってるし。でも、志津川からは突然内陸へ向かい始めたと思ったら、今度は延々と北西を指向し、ついには秋田県に入っちゃうし。で、湯沢市で終点かと思ったら、なんだかよく分からない峠を越えたり、いつの間にか国道107号線に呑み込まれて存在感のないままに、終点本荘に達しているし。
うーーん、これを読んでる皆様の方が分かりにくかったと思うけど、私もよく分からない路線なの。
はっきり言って、石巻志津川間で一本、志津川湯沢間で一本、その先はオマケ? でしょ。
そう思って調べてみると、やっぱりこの国道、起点も終点も当初から徐々に長くなっていた訳。
やっぱりなー。
…以上、国道398にまつわる、どうでもいい話でした。
以下、釜谷峠旧道、後編をお伝えします。
河北町側 下り
そう思った矢先に、何の前触れもなく突然路肩が大きくえぐられていた。
浮いたガードレール越しに見た河北町の眺め。
下り初めて最初の崩落が合図だったかのように、その後は一気に廃道らしい道となった。
ついに落ち葉は路面を全て埋め尽くし、下り坂とはいえ漕がなければ進めないような高抵抗の道となった。
荒廃した旧道
道路標識が点在している。
カーブミラーの先には、だいぶ地上に近づいた眺めが。
すすむにつれ、さらに荒れ果ててゆく旧道の有様。
久々に現れたアスファルトに、道幅も広がった気がする。

で、ついに合流。
峠を降りると、入釜谷の集落。
