走破レポート  「国道46号線旧線 仙岩峠」 その2
2002.5.4


 宝風橋の下をくぐる旧道は、すさまじい廃道であった。
予想以上に体力を消耗したが、何とかここを突破。
いよいよ、本番といえる、仙岩峠へのアタックに入ろうとしていたヨッキれん。

 しかし、そんな彼は、落し物というアクシデントに遭遇。
汗にまみれこれも克服するに至り、遂に、再出発!!


   …の、はずが…。

<地図を表示する>


なんとっ!
2001.9.30 11:17
 落し物(HandyGPS)を探しあて、チャリに戻ったヨッキれんには、既に次のトラブルが準備されていた。
なんと、愛車の後輪がフニャフニャになっているではないか。
これが、山チャリでもっともありがちなトラブル「パンク」であると気付くのに、歴戦の山チャリストであったヨッキれんに、時間は要らなかった!

 しかしここでヨッキれんが、ただのチャリ馬鹿でないことが証明される。
なんと、あっという間にこのパンクを修理して見せたのだ!
ヨッキれんが誇る、彼になし得る唯一のチャリ修理テクニック「パンク修理」の、炸裂であった。

 与太話はこれくらいにして、とにかくパンクしたチャリを修理し、やっとこさ、「本番」に漕ぎ着けたのである。
フーッ…。
仙岩旧道との分岐点
11:38
 宝風橋の次に現道にかかる湖山橋から、新旧の道路がよく見渡せる。(写真左)
現道の先に見えるのが、現在も営業中の「峠の茶屋」と、その先はトンネルである。
一方、山の上に見える、コンクリの壁が、これから挑まんとする旧道である。
いきなりこれだけの高度差が…。

 写真右が、その分岐点である。
旧道は、案内する標識もなく、相変わらず、封鎖されているようだ。


 入ってすぐのところには、相も変わらず、バリケードが設置されていた。
施錠されていたかは確認していないが、チャリには屁でもないものだ。
いよいよ始まる苦難の上り坂
11:51
 この旧道は、本当に見所の多い名路である。
ゲートを越えてすぐに現れるのは、一対の切り返しの間が500m程もある、大規模な九十九折である。
それが、一気に6連発で襲い掛かってくる。
六枚沢へと落ち込む断崖と呼んでもよい程の険しい山肌を、2車線の幅を持つ“大蛇”は、幹線国道として許されうるギリギリの曲率半径と勾配をもって、この九十九折区間約2500mにて、200m超の垂直高度を稼ぐ!
熾烈な九十九折に、平均勾配が9%に達すると言われるこの区間こそが、この国道を余りに短命に終わらせた元凶であったかもしれない。
そう思わせてくれる、いやはや…、すさまじいオープニングである。



 国道である。
いや、国道であった。
しかも、現役当時には、奥羽山脈を縦断し北東北地方の東西を結ぶ、ほとんど唯一の幹線道路であった。
この道には、十分な「安全」求められていたはずである。

 しかしこの九十九折である…。
そういう理由からなのか、とにかく標識が多い道である。
そのどれもが朽ちかけているのだが、大きく目立つ標識がいたるところに設置されている。
…なんか、あんまりあって、逆に、ドライバーは注目しなくなっていたのではないかとさえ思える。
たとえばこの写真の「!(その他の危険)」標識。
かなりレアな部類に入る標識もゴーロゴロ。
九十九は続くよどこまでも
11:56
 分岐から数えて、4つ目のターンは、何年も前から崩落しており(写真左)、アウト側の半分ほどが、封鎖されている。
ここからがけの下を覗くと…。
ひゅーーーー。絶景。怖いけど。

 写真右は、ほとんど同じ場所から、今度は上のほうを眺めたもの。
ほとんど直角に近い崖の、30mくらい上に、点のように小さく、なにやら標識が見えるよー。
…6つ目のターンですよ。 …。

 山チャリスト、汗にまみれ、汗が目に入る。 痛い。 熱いー。
 6つ目のターン。
12:04
 長くて急で辛かった九十九折も、この6つ目のターンで一旦休止。
いくらか登りもなだらかになる。
ここまでの急な九十九道を、トラックや観光バスと言った大型の車が列を成して通っていた景色って、ちょっと想像つかないのですけど…。
日光のいろは坂って、そんな感じなのかなー??
 さて、このあたりで景色も変わります。
それまでは斜面に遮られ見えなかった、北側の景色がここで一瞬拝めます。
この先はもう、峠まで拝めませんよ。
上の写真に写っている山並みだけじゃなく、少し遠くに、圧倒的な高度感を持って、秋田駒ケ岳を見上げることもできますが、その初見の驚きは、ぜひとも、あなたがいつかここを訪れるその時までとっておいて下さい! 感激します! 多分。

 草むらに消えかけた標識たちです。
最近では余り新規に設置されていないように思われる、多重標識(“くし団子”)ですね。(写真左)
これがホント、この道には結構ありますよ。
速度を40Kmピッタリに合わせつつ、追越されないように後続をブロッキングしながら、警笛を鳴らすなんて、昔は難しい運転を要求したものなのですね。
 瞳を失った、一つ目小僧も、何か恨めしげに、葉っぱの向こうから、コンニチワ。(写真右)

 余談ですが、私のガキンチョの頃の曖昧な記憶なのですが、多分20年位前のことです。
当時、横浜に住んでまして、夏休みとかに秋田に親父の車で連れてこられた時の記憶です。
その頃の秋田には、多重標識などと言う生易しいものではない、まるでストーカーのようにしつこい標識があったと記憶しています。
その標識は、一個一個は、多重でもなかったと思うのですが(そしてその標識は「制限速度50Km」かなにかだったと思う)、とにかく、たくさん設置されてました。
しかも一箇所にまとまって。
たとえば、ひとつのコーナーのアウト側に、3mおきに10個とか。
ホント、そんな感じ。
 秋田に引っ越してきてから、それこそ当時走ったと思われる道は全部チャリで走破したと思いますが、見つかりません。
どなたか、そういう「超しつこい標識」をご存知の方、情報下さい!
いよいよ、中間地点間近。
12:17
 さらに道は登り続け、ヘアピンカーブをひとつこえ、仙岩峠旧道秋田側の中間地点といってよい「観湖台」にたどり着く。
写真は、その最後の直線登りである。
この辺の勾配も非常にきついものがあり、既に高度は、600mを越えている。

 この場所からは、名前の通りの絶景が眺められる。
待ちきれない御人は、この直線のぼりで、来た方向を振り返ってみるとよい。 !!

 ここで、これまでの試練の疲れを癒してから先へと進むのが正しいやり方と思うが、今回大変な、“寄り道”をしてしまった。

…真の試練は、この後だったのだ…。
 いよいよ次回、この写真の正体が明かされる…。
彼の身に何が…?!

                            
その3(寄り道編)へ

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