いよいよ、相当の難所と噂される主寝坂峠旧道の、真室川町の下りへと舞台は移った。
今回の目的は、チャリと共にこの道を制覇することである。
時間的に猶予は無く、山中で夜を迎えることだけは避けねばならない。
失敗は、許されないのだ。
だが、私のここまでの作戦に狂いは無いはずだ。
経験上、下り道がどれ程荒れているとしても、チャリにとっては何とかなる。
体重をかけて、強引に叢を突っ切って進むことが可能だし、現道合流点は判然としていないが、せいぜい3kmほどの旧道だと思われた。
主寝坂峠から下る
雪に覆われた路面を、下りに任せて突き進む。
峠から300mほど進むと、少し平坦な道になった。
空は夕暮れ。
小刻みなカーブを繰り返しながら、徐々に徐々に高度を下げていく。
笹薮の九十九折
再び九十九折が始まる。
ドラム缶のある場所を過ぎると、突然路面がはっきりと現れた。