山チャリとは?


山チャリ…、

それは、史上最高レベルの自由度を持った、遊びである。
舞台は、野外。
広い場所ならどこでも良いが、主に山。
道具は、自転車。

行きたい場所に行き、走りたい道を走る。
いや、道に縛られる必要は無い。
行きたいのならば、チャリを担ぎ、その草むらに分け入ろう。
道は、そこに生まれる。

自然は、あまりに偉大であり、いくら走ろうが、足掻こうが、決して思うようには行かないもの。
雨に打たれ、雪道に閉じ込められ、険しい断崖に道を阻まれる。
命を、失うおそれ。
危険な、旅。

己の判断、鍛錬、時の運。
全ては、旅人自身と、全くの偶然のみに委ねられている。
勝利か、敗北か?
生還か、死か?

これは、サイクリングである。
しかし、楽しむ必要すら無い。
生還後の充実感、それこそが、山チャリの真の目的。
決して、決して超え得ぬ自然への、飽くなき挑戦。
なし得るは、ささやかな、踏破。
そこに沸き起こる、達成感。


峠がある、超えよ。
道がある、究めよ。

私は、
少しの、競技性も無く、自由。
少しの、決まり事も無く、自在。
走りたいように、走りたい場所を、走りたいだけサイクリングする、


  そのスタイルを、”山チャリ”と呼んでいる。

ヨッキれん