オブローダー用語集

 当サイトや、他の道路系サイトで頻出する用語を解説します。

(最終更新日2009-10-5)
用語の提案、誤りのご指摘などは、山行がコミュ“用語トピック”か、メールにて作者までどうぞ。



[0〜9、A〜Z]

■MOWSON (もーそん)
廃道で見つけた前時代の空き缶や商品パッケージを専門に扱う、妄想の中のお店。
また、当サイト読者向けのオススメ本を取り扱うアマゾン提携オンライン書店のこと。
作者がかつてコンビニチェーンローソンで勤めていた事との関係が指摘される。[山行が用語]
■SF501 
高光度かつ携帯性に優れるため、隧道探索に重宝されるGENTOS製LED高照度ライト「Super Fire SF-501」のこと。作者がこよなく愛用する。最新モデルは後継のSF-503X

[あ〜お]

■青看 (あお-かん)
道路案内標識の内、一般道路で広く用いられる青地に白い文字の標識。[道路趣味者用語]
■鞍部 (あん-ぶ)
地形用語で、山の頂と頂を結ぶ稜線状のたわんで一番低くなったところを指す。一般的に峠がここを越える。
■おにぎり
国道を示す道路標識がおにぎり型をしていることから、国道標識を指す。[道路趣味者用語]
■遺構 (い-こう)
一般に、崩れたりして荒廃しながらも現存する都市や建造物の事を指す。特にオブローダーは、橋や隧道、石垣など、道路構造物の痕跡を総称してこう呼ぶ。遺構の発見はオブローディングの大きな目的であり、また醍醐味でもある。特に良く原形を留める遺構を「現存遺構」と呼ぶことがある。また、他に類を見ない珍しい形状のものを「特殊遺構」と呼ぶ。
オブローダー
道路趣味者の中でも特に廃道を好んで探索・調査をする人のこと。「日本の廃道」の造語。
“obsolete([英]すたれた)”から。廃道を「オブロード」、廃道歩きのことを「オブローディング」ともいう。

[か〜こ]

仮定県道 
明治9年に太政官布告によって道路は国道、県道、里道の三種に分けられ、この分類は大正8年の(旧)道路法制定まで続いた。このうち国道と県道の各路線について各府県に調査、図面の調製をさせて、明治18年には改めて路線番号による路線認定を全国的に行う予定であったが、各府県の調査が間に合わず、明治18年の路線認定は国道のみに限られた。したがって、全国の全ての(明治)県道は正式に政府によって認定されたものではなく、各府県が独自に指定していたものである。このことを「仮定県道」と表現する。
ガリー 
地形用語で、雨が降ったときのみ水が流れるような、急斜面に出来る谷地をいう。放っておくとどんどん浸蝕されて深くなっていく。雨裂(うれつ)ともいう。廃道上では道を破壊し分断する障害物となる。
■刈り払い (かりはらい)
道路上の藪をナタや鎌で刈って進路を得ること。
■旧道 (きゅう-どう)
今使われている道(現道)に対して、古い道を指す言葉。
引き続き使われている場合もあるし、「廃道」になっていることもある。旧道を探っていくと廃道に行き着くことが多い。
■旧標識 (きゅう-ひょうしき)
現行デザイン以外の道路標識のことで、道路趣味者の中でも独自のファン層を持つ。
「白看」もその一種。[道路趣味者用語]
■橋梁・橋脚・橋台 (きょうりょう・きょうきゃく・きょうだい)
橋梁とは橋のこと。橋脚は橋桁を載せるために柱状の構造物。橋台は陸側に設ける橋桁の受け台のこと。
■激藪 (げき-やぶ)
人の背を呑み込むような激しい藪のこと。夏草によるものの他に、笹や竹、灌木によるものなどがある。
■ゲート
道路上にあって、立ち入りを制限する物理的な工作物全般を指す。
オブローダーにとっては天敵であると同時に、興奮の種。
■険道 (けん-どう)
「酷道」の定義を県道に置き換えたもの。
他にも都道や府道に対応して、兎道、腐道などの用語もつかわれる事がある。[道路趣味者用語]
■鉱山 (こう-ざん)
鉱業に関する遺構は数が多い。その主体は廃墟であるが、関連して廃道や廃線、廃坑などが存在する場合も多い。
取り扱いたくても、なかなか難しいジャンル。当サイトではタブー化しつつある…。
■交通不能区間 (こうつうふのうくかん)
自動車交通不能区間のことで、各県土木事務所が定める。これは、 「未改良道路(供用開始をしている)のうち幅員・曲線半径・こう配・その他道路の状況により最大積載量4トンの貨物自動車が通行できない区間」 という定義があり、いわゆる…道路系サイトのネタ。
ついつい「通行不能区間」とも書いてしまうが、大目に見て欲しいと思う。
■坑門・坑口 (こうもん・こうこう)
坑門は隧道の入口に設けられる門型の構造物のこと。ポータルともいう。素堀であったりして坑門のない隧道もある。
坑口は、隧道や坑道の入口のこと。
■酷道 (こく-どう)
国道のなかでも特に、狭隘・路面劣悪・急勾配などのために、普通自動車が容易に通行できないような道を指す。[道路趣味者用語]
■駒止 (こま-どめ)
路肩に設置して道路上から車輌の転落を防止する道路構造物で、コンクリート製で箱状のものを指す。ガードレールが昭和40年代以降普及する以前は、多くの山岳道路でコンクリート製欄干と共に使われていた。現在でも林道など限られた場所では新設されることがある。

[さ〜そ]

■サミット
峠のてっぺんの勾配変わり点のこと。「トンネル内にサミットがある」のように使う。
どちらかというと鉄道ファンが使う言葉。
■白看 (しろ-かん)
昭和40年代まで作られていた道路案内標識のことで、旧標識の一種。
白地に黒い文字で表示される。現在も少数であるが現存しており、発見すると道路趣味者の多くは喜ぶ。[道路趣味者用語]
■隧道 (ずい-どう)
トンネルと同義。日本では昭和30年代後半頃までトンネルといわず、隧道という漢語を使ってきた。
もともとの意味は古墳内部の石室へ通じる地下通路のこと。「墜道」という表現も正しいが、落盤を思わせるとのことで使用頻度は低い。
また、よく見る「随道」は明らかに誤りなので注意。
隧道リスト (ずいどう-)
昭和42年に土木通信社が刊行した『道路トンネル大鑑』の巻末に収められた「道路トンネル一覧」のこと。昭和41年現在に国道・県道・首都高速にて供用中であったトンネルのデータが網羅されている。
以前から『山形の廃道』サイト内にて公開されており、これまで数限りない道路趣味者を旧・廃隧道へと誘った。また、『日本の廃道』ではこれをさらに拡張・編集可能なデータベースとして、「隧道データベース」を公開している。[道路趣味者用語]
■隧道猫 (ずいどう-ねこ)
人が出入りしない隧道の路面の泥の上にしばしば猫の肉球のような模様が観察されることから、その存在が考えられている動物。
しかし、その大半は天井から滴る水滴が偶然作った模様かも知れない。
また、同様の環境によく棲むハクビシンを指して、こう呼ぶこともある。[山行が用語]
■スノーシェッド (雪崩覆い)
トンネル同様に道路を覆う道路構造物で、主に雪崩や落雪による交通傷害を防ぐ目的で設置されるもの。「洞門」型をしている。また、「ロックシェッド」を兼ねる場合も少なくない。
■スノーシェルター
トンネル同様に道路を覆う道路構造物で、主に雪崩や吹きだまりによる交通傷害を防ぐ目的で設置されるもの。掘り割りの内側や平坦な場所に設置されることが多く、トンネル型をしている。
■素堀隧道 (すぼり-ずいどう)
コンクリートや煉瓦などで内壁が覆われていない、基本的に掘ったままの地肌が露出している隧道のこと。
モルタル吹き付けの隧道は、ごつごつしていても基本的に素堀とはいわない。
■線形 (せんけい)
道路や鉄道の線路が描く、連続性を持った形のこと。直線やカーブや橋やトンネルなどが複合して線形を構成する。線形は主に地形によって左右され、二つとして同じものはないとい。ヨッキれんは、部類の美線形マニアである。美しい線形だけで飯3杯は食える。

[た〜と]

■高巻き (たかまき)
登山用語で、障害物を避けるために一旦目標よりも高度の高い所まで登って巻く事を言う。
廃道でも、前方の隧道が閉塞していて通り抜けられない場合などに使われる。
■ダート
[英]未舗装道路のこと。悪路、砂利道などの状況を総称する。
廃道のように草が生え出したような路盤は、既にダートではなく…廃道である。
■地被り (ぢかぶり)
土木用語で、トンネルの上の地面の厚さのこと。これが大きいほど地表から深い位置に掘られたトンネルということになる。
チャリ馬鹿トリオ
ヨッキれんの山チャリ活動の原点は、こう自称した3人組である。
メンバーは当時中学校の同級生であった私、保土ヶ谷隧道ホリプロで、1993年から1997年ごろまで盛んに秋田県内各地の林道や山道をMTBで走った。
あれから10年余りが経過し、いまでもMTBに乗り続けているのは私だけだが、親友づきあいは続いている。
■九十九折り (つづらおり)
道が一定の勾配に抑えながら急な山腹を登るために、2度以上のヘアピンカーブで切り返しながら登っていく線形の道のこと。
極端に九十九折りが増える場合、「いろは坂」や「七曲がり」などのように愛称が付けられることもある。
■デリニエータ
道路端などに立っている蛍光板付きのポールのこと。「視線誘導標」ともいう道路付属物の一種である。
その道路の管理主体の名前が書かれている場合があり(例えば県名など)、現地で分かりにくい国道や県道を忠実に辿ろうとする時に役立つ。
■点線国道 (てんせん-こくどう)
一般に未開通で現道無しであったり、あっても車が通れないような状況になっている国道の部分を指す。
「酷道」とほぼ同義だが、より通行可能性は低い。専門のマニアが居るほど道路趣味者には知られた存在だが、それだけに競争率は高い。[道路趣味者用語]
■洞門 (どう-もん)
トンネル同様に道路を覆う構造物だが、右か左かどちらか側壁がスリット状に開口しているもの。コンクリート製のほかに鋼鉄製もある。沢沿いの道に作られることが多い。「地被り」が全く無いものは「ロックシェッド(落石覆い)」や「スノーシェッド(雪崩覆い)」とされる。
■道路系サイト (どうろけいさいと)
道路趣味に関連するサイトにも色々な嗜好があるが、それらを総称して道路系サイトなどと呼ぶ。
旅行記的なものではなく、あくまでも道路や交通に関する事柄に主軸が置かれる。
道路趣味嗜好の代表的なものとしては、酷道系、旧道廃道系、街道古道(歴史)系など。
道路構造物 (どうろ-こうぞうぶつ)
切土や盛土等の土構造物、路盤、暗渠、橋、隧道(トンネル)、洞門、防護壁や防石ネット、デリニエータなどの保安装置などなど、道路に関する一切の構造物。道路そのものというよりも、それを構成する各種パーツに視点を置いた表現である。道路は道路構造物の集合体である。
特殊遺構/特遺 (とくしゅいこう/とくい)
規格品やその時代の一般的な構造ではない、現存例が少ない珍しい遺構のこと。
多くのオブローダーにとっては、これを見つけ出すことは一つの目的で、未知の特殊遺構はオブローディングの華といえる。
■トラバース
登山用語で、横断することをいう。廃道でも、崖崩れで道が消えた場面を横断するようなとき使われる。
■トラロープ
トラ柄模様のポリエチレン製綯い紐のこと。なぜか廃道で散見される。

[な〜の]

nagajis (ナガジス) / 永冨 謙 (ながとみ けん)
「日本の廃道」編集長。廃道を自転車で探索する事においては彼の右に出るものはいないというほどの、尊敬すべきオブローダー。土木遺産を愛しその造形も深いが、特に橋と煉瓦が好きらしい。大阪府民。私と一緒に「廃道をゆく」や「廃道本」を執筆した仲間でもある。また、合同調査を行ったことも何度かある。
■謎の穴 (なぞのあな)
当サイトで取り扱う隧道のカテゴリの一つで、道路、鉄道、水路、坑道などといった明確な用途が解らないもの。 探索の結果それが判明しても、レポートのタイトルは変わらないこともある。
■ニャー 
猫のこと。 [山行が用語]
■日本の廃道(ORJ)
2005年に刊行を開始した廃道情報専門の道路情報誌。PDF形式のオンライン雑誌で、筆者作者も編集部に所属している。略称は「ORJ」で英名の「The Obsolete Road in Japan」から。
  http://www.the-orj.org/

[は〜ほ]

■廃道 (はい-どう)
現在つかわれていない道路のことで、一般に荒れている。
行政の手続きを経て正式に「廃道化」されているものもあれば、現役の道でありながら諸事情で荒廃しているものもある。このサイトではその両者を区別せず廃道としている。
■バリケード
道路を塞ぐ目的で設置された障害物で、容易に開閉できないものを指す。道路管理者からの挑戦状では決してない。[山行が用語]
■ピストン林道 (ぴすとんりんどう)
入っていっても行き止まりになっていてどこにも抜けられない林道のこと。
作者も元々はピストン林道ハンターだった。
■ビックリマーク
道路標識のうち、警戒標識に分類される「その他の危険」を示す標識のこと。
現行の標識であるが、黄色地に大きなエクスクラメーションマークを配したデザインのインパクトと絶対数の希少さゆえ、愛好者がいる。[道路趣味者用語]
■平場 (ひら-ば)
傾斜地の中にある水平な一定の広がりのこと。基本的に人工的な地形や、それを連想させるものに使う。
山中での廃道や森林鉄道跡捜索の場面において、平場発見は興奮事となる。
■ブッシュ
[独]茂みのこと。藪を指す登山用語。
■ヘキサ
県道を示す道路標識が6角形(ヘキサゴン)をしていることから、県道標識を指す。[道路趣味者用語]
■崩落地点 (ほうらくちてん)
道が崩壊していて通り抜けが難しくなっている地点のことで、オブローダーにとっては専ら攻略対象となる。
これが隧道内にある場合は「閉塞地点」や「落盤箇所」となる。
保土ヶ谷隧道 (ほどがやずいどう)
チャリ馬鹿トリオのメンバーの一人。
基本的に3人の中では常識人であったが、そこはトリオのメンバーであるから、負けん気は強かった。
そして、最終的には一緒になって羽目を外すこととなった。
なお、某所にある保土ヶ谷隧道との関連性は全くないが、どういう訳かこの名前で呼ばれる(ネット上でのみ)。
2008年に結婚したが、伝説は眠らない。
ホリプロ
チャリ馬鹿トリオのメンバーの一人。
トリオでの彼はひたすら己に厳しく、そして必ずと言っていいほど限界を超えて燃え尽きる男だった。
彼の個性は、次の一言に集約される。 「いぢばん、あじーやつ はいで来た。」
 解説:これは山チャリ時に必ずジーンズを着用してくる彼に対し、訝しがって質問した私に発せられた言葉。
早い時期からPCに精通し(PC=ピーシーエンジンです)、座右の銘は「PC最高!」。

[ま〜も]

三島通庸 (みしまみちつね)
明治時代に山形・福島・栃木の3県を席巻した道路の鬼。現在でいう県知事である県令というポストにあって、来る日も来る日も道づくりを妄想。手下を使って各地に新道を作らせ、近代交通網の礎を築くと同時に、住民から労力と金銭を強制的に搾取したため、癒されえぬ悪住民感情を 産み出した。在任中に何度か蜂起され殺されかけた。今日も福島県会津地方などでは諸悪の根源扱いで、口にするだけでも危ない。
彼が作った山岳道路の多くが現在は役目を終えて廃道になっており、東北オブローダーにとっては厳しい父同然の存在。
当サイト作者の永遠のライバルにして竹馬の友(脳内)。
…真面目な解説が読みたければ、wikiへどうぞ。
ミリンダ細田 (みりんだほそだ)
秋田時代に森吉林鉄合同調査隊を通じて知り合い、その後も一緒に探索すること数知れず。私にとって最大のオブローダー仲間であり、信頼を置ける友人の一人。妻子ある身ながら、高いところに架かっている廃橋を渡るのが好きなアドレナリンジャンキー。日夜私と共に渡橋術を磨きあったのも、秋田時代の良い思い出。今でも帰郷すると一緒に探索することが多い。

[や〜よ]

■藪漕ぎ (やぶこぎ)
藪を掻き分けて進むこと。歩いても自転車で進んでも藪漕ぎという。
野山にある廃道の多くで強いられる。
山チャリ (やまちゃり)
一般にはマウンテンバイク(MTB)の別名のようだが、私の中では自転車で山道を走る行為全般を指す。
「山さ行がねが」の原点となったのは、自身の山チャリ体験だった。[山行が用語]

[ら〜ん]

■輪行 (りん-こう)
自転車をある程度解体し専用のバックに入れ、これを鉄道に乗せ旅をするスタイル。
JRや主な私鉄では、そのまま自転車を乗せようとすると手荷物料金を取られるが、輪行バックに入っていれば無料なので重宝する。
■林鉄 (りん-てつ)
森林軌道、森林鉄道のこと。昭和40年頃までの日本各地には、山から木材を運び出すための簡易な鉄道が多く敷かれていた。
■ロックシェッド (落石覆い)
トンネル同様に道路を覆う道路構造物で、落石や土砂崩れから通行者と道路を防護するために設置される。形は「洞門」型をしたものが多く、中には洞門と区別が付かないものや洞門と名付けられているものもある。


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