皆さんは、雨ガッパとウィンドブレーカーを区別できるだろうか?
この命題に、真っ向から立ち向かった一人の男がいた。
その男は、悲惨な運命を辿ることになった。
それもそのはず、降りしきる大粒の雨の中、彼が身につけていたもの…
「雨ガッパ」と信じ、その防水効果に全幅の信頼を置いていたそれが…
実は、ただの、ウィンドブレーカーだったのだから。
彼は、雨の中、あっけなく己の体が、びしょぬれになった後、これはカッパじゃないんじゃあ?
と考えたが、遅かった。
すでに、彼の体には取り返しのつかない深部まで、雨水が浸入していたのだから…。
しかしそれでもやむことの無い豪雨の中、3日目に比内町の農協かなんかで、紛れも無いカッパを購入するまで、それを着つづけた。
ここに、そのときの一枚の写真が残されている。
余りに生々しい、悲壮な光景である。 はっきり言って、公開にはためらいを禁じえなかった…。
しかし、今、ついに公開しよう。 これである…
撮影者のカメラ内部にも雨水が浸入したため、お見苦しい写真で申し訳ないが、これは、2日目に霧雨の続くブナ森林道ピーク付近で撮られたものだ。
右の人物が、身につけているもの、それこそが、問題のカッパである…。
…今見ると、
全然カッパには見えない。
いま、そう思った。はっきりと。
なぜだ!
なぜ出発前、俺はオカンにそういわなかったんだ〜〜〜〜〜〜〜!!
おっと、この惨めな男が俺であると誤解されそうなので、最後に左の人物についても触れておこう。
この男こそが、保土ヶ谷だ。
しっかりとカッパを身につけていることが見て取れる。
「赤いもの」が彼の愛車に掛かっているが、それが、「ごじーらくん」と呼ばれるものだ。(詳細不明)
ちなみに、撮影者ホリプロの状況は、一見カッパを着込み、安寧なようであったが…。
彼の悲劇は、この日の終わりに明るみになった。
詳細は、寝袋冠水事故の項を参照されたい…。
ああ、雨はなぜこれほどの犠牲を強いるのか?!