橋梁調査隊


伽羅橋
いつからあるのかこの橋は??
秋田市将軍野高清水地区
   私の住む秋田市に、相当に古い起源を持ちそうな橋を見つけたので、報告します。

 いかにも、年季の入ったこの名前「伽羅橋」は、珍しいものと思ったが、Googleで検索すると、実は結構全国にあるものらしい。
ちなみに、この読み方は、あとの写真を見てもらえればわかると思います。
では、昭和15年に改修されたと言う、現在の伽羅橋をご覧ください。
写真上にポインターを置くと、説明文が表示されます。

秋田市側から、土崎方面へ向かうと、この橋に出会う。 この通り、わずか3mほどの、石橋にアスファルトが張られたものだ。
親柱には、「皇紀二千六百年」の文字が。
この橋でいちばん、度肝を抜かれたのが、ここだ(笑)。
ちなみに、皇紀とは、日本書紀に記されている神武天皇(初代天皇)即位の年(西暦の紀元前660年にあたる)を元年として起算した、日本独自の紀元表記だそうで、2600年は、西暦1940年と言うことですね。
横から見てみる。実はこの橋は、コンクリで補強されている。
別の親柱には、「きゃらはし」と、読みが彫られていた。 そして、また別の親柱には、「昭和十五年O×(判読困難)」。
残りのもうひとつの親柱には、漢字で「伽羅橋」と、彫られてます。
しかしかなり、老朽化してますな。

 この橋があるのは、かつて羽州街道と呼ばれた道筋で、現在は、秋田市道に組み込まれている。
秋田市民には国道7号の旧道がいまも“新国道”と呼ばれているが、それに対する“旧国道”と呼ばれる、現道から見れば旧旧道といえる道の、さらに旧道だ。
ようは、旧旧旧道というわけだ。
近くには中世の城柵跡である秋田城址を始め、多くの史跡が残る地域でもある。
2002.2.18