5号橋梁へのリベンジを果たすも、その先の7号隧道の攻略には欠かせないボートの運搬に失敗。
頼みの綱を失ってしまった3人を、夕闇が包んだ。
時刻は、16時5分。
急激に暗くなってゆくなか、我々に許された時間は、長く見積もっても、30分。
それ以上は、再び日が昇るまで探索不能となるだろう。
私の頭には、ひとつの考えが、まとまりつつあった。
それは、ある一つの決心であった。
支えたのは、ほかならぬ、仲間たちの存在であった。
何かを、相談したわけではない。お願いされたわけでもない。
だが、私は、
もう一度だけ、隧道へと向かうことを、決めた。