雨の中、異例づくしの徒渉から始まった、この林鉄探索も、いよいよ終盤。 実は、地図上の行程としては、まだ半分にも満たないと言ったところだが、着実に軌道敷きと、ダム湖面との距離は縮まってきており、そう遠くない行く手で、水没するだろうことが、予感できたのである。 とはいえ、既に探索開始から1時間以上を経過しており、十分に満喫した。 正直、早く引き返す口実が欲しいくらいであった。 水への恐怖に支配された本探索の、そのあっけない幕切れ。
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