和賀は、私を何度刺激すれば気が済むというのだろうか!
2004年5月末に 「和賀計画」 と銘打って合同調査を行ってから、まだ半年しか経っていないというのに、またも計画発動である。
もちろんその名は、「第二次和賀計画」だ。
今回のターゲットも、やはり二つ。
一つ。
北上線の旧線上に残された仙人隧道の、通常は錦秋湖の水位以下に存在し立ち入ることが出来ない大荒沢口から、ダム水位の異常低下を見計らって進入し、その内部を探索したい。
そこでは可能な限り奥へと進み、できれば、仙人口との間を隔てる白亜の壁まで到達してみたい。
また、建設誌上に現れる横坑についても、何らかの回答が得られることを期待する。
ここで想定される危険は、なんといっても水没である。
今回、山行が探険隊としては2例目となる、隧道内ボート探索を決行するための装備と人員を確保した。
もう一つは、
前回の和賀計画では、想定外の発見であった「和賀川発電所」に関連する探索である。
具体的には、廃発電所である和賀川発電所と、やはり錦秋湖に水没している大荒沢ダムとの間を結んでいたはずの水路隧道の、前回未探索部分を解明したい。
これについては、水路隧道ということで当初は計画外だったのだが、かつて作業通路として人員も移動したという経緯や、水没域に続くという特殊性、それに旧仙人隧道だけでは時間も余るだろうという考えから、急遽計画への組み入れとなった。
この二つの主目的に加え、やはり前回和賀計画では未踏査となっている、仙人鉱山軌道の湯田ダムサイトから仙人鉱山駅(終点)までの通常水没廃線の確認を、副目的とした。
これらの計画地の概容は、下図の通りである。
次に、今回のメンバーだが、
私に加えて、お馴染みのくじ氏、森吉以外では初めて同行するHAMAMI氏、探険隊メンバーとしては古株ながら、多忙ゆえ余り同行する機会に恵まれなかったふみやん氏の、合計4名である。
主要な装備品としては、くじ氏のボート(手漕ぎ・二人乗り)一艘、照明機具類、沢装備、デジカメ等だ。
これからお伝えするレポートでは、例によって、時系列順に紹介していく。
まずは、旧仙人隧道。
そして、取水隧道という流れとなる。
この計画の事前情報として有用なレポは以下の通りである。
<道路レポ 錦秋湖水没遺構群>
<道路レポ 和賀計画>
<隧道レポ 旧 仙人隧道 大荒沢口>
はたして、我々は目的を達することが出来たのか。
お読みいただきありがとうございます。 | |
当サイトは、皆様からの情報提供、資料提供をお待ちしております。 →情報・資料提供窓口 | |
このレポートの最終回ないし最新回の 【トップページに戻る】 |
|