総収録語数;11
<い>
- 兄貴ネタ
- サイクリング中、誰からともなく発生し、 すぐにメンバー全員に蔓延すネタ。
原因は不明だが、原点は葉○宏治の一連の兄弟愛的作品にある。
<例> ぶっぶっぶらざっ ぶっぶらざっ!
<例> 兄貴と、たわし〜〜〜〜〜〜!!
<例> ビビデバビデ ブゥ〜〜〜〜〜〜!!
・・・などと、数限りなくあるがとてもここでは紹介しきれない。
残念だ。- 怪しい走り
- 体力的な限界を越えてしまった場合に希に発生する体の変調。
この状態に陥ると、本人はあたかも自分が超人にでもなってしまったかのように錯覚するほど、一切の疲れや足の痛みを感じなくなる。
その為、異様にペースアップし独り激しい登りをグイグイ登っていったりしてしまうのだが、30分ほどで突然全身が病的な迄の疲労感に襲われるようになる。
こうなってしまうと、もはや睡眠をとる以外にはほぼ回復不能になる。
トリオのメンバーは全員これを体験している。
<類> 足が軽い- アンプカ沼事件
- 秋田市上新城の山あいににアンプカ沼という変わった名の小さな沼がある。この沼付近には広大な雑木林が広がっており、95年夏トリオでここを探索。
造ったままほったらかしにされたような草むした仮設林道が行き止まり、そこは小さな広場になっていた。という訳で、ある。
足元の砂利を見る、ヒルがいる。
雑草の葉をみる、ヒルがいる。
さらに目を凝らす、ん?
このクニクニしてんのもしかして、全部ヒル?
因みに、俺は既にこのとき萩形でヤラれた後であったから、もう一匹見つけた瞬間にパニクりそれ以上観察出来なかったので無数のヒルを見たのは他の二人である。
ちなみに、我先に逃げ帰ったあと靴を脱いでみると・・・うにうにうに。いま、この一帯はどうなったのだろうか?
<う>
- 居眠り運転
- 自転車でこれが出来るのか?
答は、YESである。
俺はこれまで何回も経験しており、極度の疲労と睡魔が重なると気付かぬ内に居眠りしながら、ボーッと漕いでる。
そして後から、ヒヤッとするのである。
しかし不思議なことに自動操縦でもあるまいが、案外転びも事故りもせず3km位は走ってるものだ。
一回だけ居眠りが原因で転んだのが、95CCの三日目、深夜の国道七号線であった。(そしてこれが初めての居眠り運転であった。)保土ヶ谷曰く、直線で前を走っていた俺の体が突如宙に舞ったという。刹那、俺は意識を取り戻したがその時すでに体は自転車を離れ、目の前に路肩の植え込みが迫っていた。
俺はそれまで走っていた歩道が小さな橋のためにシケイン状のカーブを描いていたことに、全く気づいていなかった。・・・そりゃそうだ、寝てんだもん、俺。
[宇宙人の足に続く]
- うきぶくろ{浮き袋}
- 97CCにて八郎潟をだらだらと走行中突然ホリプロが、『うきぶくろ、ほし〜』と言った。
毎年八郎潟で冬に大量に釣られるワカサギの呪いなのか?
怪しい一言であった。- 宇宙人の足
- 丸三日間以上、びしょ濡れの靴と靴下に包まれていたわが足に対する素直な感想。
このおぞましくふやけシワだらけになった足を目の当たりにしたのは、95CCの三日目、連日のどしゃ降りに嫌になり、計画を一日キャンセルして、田代町の山中から徹夜走行で八竜町まで帰ってきた時のことである。
あのふやけ方は、異常であった。
乾いたらすぐに治ったが。
因みに、メロンまつり親父が出現したのもこの時だった。
<お>
- オヤジ
- 山奥で出会う人、その多くは中年男性である。
林業関係者、土木工事関係者、山菜取りの人などなど。
彼らは、チャリで疾走する、もしくは息を切らして山道を漕ぐ我々に、よく声をかけてくる。
彼らの発言で一番多いのが『どこさ、行かんだ?』であり、ついで『頑張れや。』である。多少うざい時もあるが、そこはグッと堪えて笑顔で通り過ぎれば、爽やか好青年の演出はばっちりである。
しかし、ごくたまに侮れぬ言動で、我々に強烈すぎるインパクトを与える者がいる。
彼らのことを我々は畏怖の念をこめてこう呼ぶ、
『オヤジ』と。
<例>抜けれないよーオヤジ <例>仁別オヤジ
<例>丸太一本橋オヤジ <例>全裸オヤジ
<例>田代岳オヤジ <例>メロン祭オヤジ
<か>
・・辺りはとっくのまっ暗闇、荒れた林道の所々には『田代岳○合目』の立て札、さらに悪いことには再び本降りと化した冷たい雨。林道に入ってから5Km余り、まだそれらしい場所はない。
・・・1時間経過。林道終点。あった。雨ますます強まる、田代岳3合目。あった。8Km来た。あった。あったよ、広場が、無人の広場が。真っ暗の朽ちた小屋もあった。
・・・ぐふっ・・
[居眠り運転に続く]
<き>
この言葉は、そんな暗黙の了解の中に成り立っているのだが、その意味はというといまいち不明である。
ただ、山チャリの最中などではなく平和な日常の中でふと『ツッコミ』として使用される事が多い。
ぬるい日常に喝を入れる一言なのかといえばそうでもなく、至って軽々しく発言される。
<類>弘西いっぽん行ってこーい!
<こ>
俺はアンプカ沼事件の後、蛭恐怖症に陥ったが、保土ヶ谷が言うにはこの怪物は以来、獲物として俺を狙っており我が家の隣の野原で機を伺っているという…。
私には、なぜこんなにも保土ヶ谷がこの怪物について詳しいのか、とても気になるのだが。聞くのは恐い。
<た>
食べ方が分からず捨てた。ごめんなさい。
95CCの三日目、ひたすらの雨で心も体も冷えまくった我々は、田代町のあるキャンプ場にその日の寝床を求めた。
そのキャンプ場のくわしい場所が分からず、夕暮れ迫る山村の一軒の酒屋の主に聞く。
どうやら、ここからそう遠くない山あいにあるらしい。
聞けば自転車でも20分。君らなら15分で着けるだろうとも…。なんかしきりに田代岳の登山を勧めてきたのがほんの少しだけ気になるといえば気になったが、とにかく親切なオジサンに感謝しつつ、ホッとして教えられた通りの寂しい沢沿いの林道に入った。