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非常に興味深いレポートです。こんな状態の橋には、めったにお目にかかれません。というか、見たことない。
激しい老朽化に驚きますが、落橋の「きっかけ」が気になります。老朽化が進行し、すでに限界状態付近にある場合でも、外力に何らかの乱れが生じて、破壊に至ることが大半です。
今回の落橋は「落橋したスパンが、アーチセクションと構造を異にしている(振動モードが異なる)」、「アーチ側の残存部の水路側壁の内外面が薄くはがれた形で損傷を受けている」ところからすると、老朽化しているところに地震が発生し、これにより大きな軸力が生じて上部工が折損した可能性も否定できないと思われます。「対岸側では橋脚が1本倒壊していながらも落橋せずに上部構造が保たれている事実」とも矛盾しません。
いや、それにしても、アーチ構造は本当に偉大ですね。人件費の問題が無ければ、もっとRCアーチ構造物が増えていたのでしょうね。