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  [No.9536] 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:アンパンマン   投稿日:2016/01/13(Wed) 10:58:40

万世大路(旧R13)栗子隧道の米沢方坑口に埋もれたレールがあるそうですが、これは建設工事や改修工事に使用されたトロッコのものではないでしょうか。栗子隧道廃止に伴い通行止め柵と利用されたが、その後倒れたか倒されたかで現場特有の落葉樹と積雪で埋もれた可能性があります。ただ見た感じではレールと枕木が固定されているようで今風に言うと「ユニットレール」とでも言いましょうか。実はこれ「軌匡(ききょう)」というもので、主に作業用トロッコで使用されているものです。可能性ありますよね。※詳しくは「軌匡」で検索を。


  [No.9542] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:MR   《URL》   投稿日:2016/01/16(Sat) 00:18:06
Re: 栗子隧道埋もれたレールについて (画像サイズ: 500×375 51kB)

> 万世大路(旧R13)栗子隧道の米沢方坑口に埋もれたレールがあるそうですが、

このレールに付いては2007年にバイクで走破した際に掘り出しましたが、廃。
その後、色々と未だに資料を漁っております。
2013年に「奥州直リン同盟」忘年会の折に「わが大瀧の記録」管理人の方からお話を聞いた事が在ります。
管理人様は栗子の国道関連の実務監督をなさった方なので、現栗子トンネルは勿論、旧道に関しても色々とご存知の事で、ご本人も未だにこの道を研究しています。
特に官庁関連の資料に精通する、いわば「栗子の生き字引」というお爺さんです。

ところが、この方を持ってしても、このレールは謎でして、MRが申す「冬場の扉」(案)はあっさりと否定されました。工事用軌道というセンも否定、そもそも何の工事?と逆に突っ込まれる始末。
ご本人の見立てでは「門柱の様だ」というご意見でした。
資料が見つかれば教えるとのお話は頂きましたが・・???何時になるか(笑w

で、今、MRは隣を走る旧奥羽線の資料を纏めているのですが、その中に、
「戦後GHQの食料統制の中、山形、米沢からは大量のヤミ米が、もう戦時中の整備不良でクタクタの蒸気機関車に官警の検問を逃れ積載オーバーで積まれ東京に送られていた」という記事を見つけました。
どうやら鉄道以外の主立った国道や県道などにも検問があったそうです。

山形坑口前の門柱の様なレール、GHQの検問用バリケードが設置されていたのではないか?という妄想を抱いています。


  [No.9544] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:アンパンマン   投稿日:2016/01/16(Sat) 11:06:08

栗子とか奥羽本線廃線区間は見るからしてオブの専門家じゃないと行けないような場所のようです。(私には無理無理) 今度栗子へ行かれる方がいらっしゃいましたら、埋もれたレールの軌間(ゲージ)を測定していただければトロッコ使用か否かを調べられると思います。どなた様か機会がありましたらお願いします。


  [No.9545] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:ヨッキれん   投稿日:2016/01/16(Sat) 11:27:06

あのレール、私も確証は持っていませんが、おそらくは栗子隧道が廃止された後に、米沢側に設けられた採石場が、福島側から構内へ進入されるのを防ぐ目的で設置した門扉があったと仮定し、その門扉を動かすためのレールでは無いかと思っています。
栗子隧道が現役だった当時の写真や映像が色々ありますが、いずれにもあのレールは写っていませんし、もしあったとしたら、車道と交差していて邪魔だったはずなので。


  [No.9549] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:こいのうまに   投稿日:2016/01/16(Sat) 16:52:29

とにかく雪が融けたら、スコップ持参でレールの寸法を測りに行きたいと思っています。(約束はできませんが)
それから、米沢砕石さんの敷地を営業中に通る際は、事務所に「入山者ノート」がありますので、事務所に一声かけてから瀧岩上橋に向かうことをお勧めします。


  [No.9551] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:アンパンマン   投稿日:2016/01/16(Sat) 21:29:07

> とにかく雪が融けたら、スコップ持参でレールの寸法を測りに行きたいと思っています。(約束はできませんが)
> それから、米沢砕石さんの敷地を営業中に通る際は、事務所に「入山者ノート」がありますので、事務所に一声かけてから瀧岩上橋に向かうことをお勧めします。

昭和8年から12年まで栗子隧道の改修があり、資材運搬用トロッコの線路跡が道路と別にあったようです。これは軌間50センチで6キロレールみたいです。まさか当時物ではないと思いますが軌間寸法計測されるのと同時に何キロレールかも知りたいです。(レールの底と頭、高さ寸法で判明すると思います) 結果を期待してお待ちしております。どうぞご安全に 米沢名物 鯉の旨煮様へ。


  [No.9777] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:こいのうまに   《URL》   投稿日:2016/05/02(Mon) 18:21:13
Re: 栗子隧道埋もれたレールについて (画像サイズ: 1234×1476 760kB)

栗子隧道米沢側坑口前のレールについて、一部ではありますが掘り返してきたのでご報告します。
ざっくりですが寸法測ってきました。
(ヨッキれんさんの図のレール1、レール2という呼び名を使わせて頂きました。)
※現地の雰囲気写真はURL参照ください。


  [No.9778] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:アンパンマン   投稿日:2016/05/02(Mon) 19:08:44

> 栗子隧道米沢側坑口前のレールについて、一部ではありますが掘り返してきたのでご報告します。
> ざっくりですが寸法測ってきました。
>
お待ち申し上げておりました。お疲れ様でした、レポありがとうございます
。軌間は645になるようですね。枕木(鉄)に均等に付いているフックが気がかりです。


  [No.9783] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:アンパンマン   投稿日:2016/05/03(Tue) 21:24:20

> 栗子隧道米沢側坑口前のレールについて、一部ではありますが掘り返してきたのでご報告します。
> ざっくりですが寸法測ってきました。
> (ヨッキれんさんの図のレール1、レール2という呼び名を使わせて頂きました。)
> ※現地の雰囲気写真はURL参照ください。

鯉の旨煮様、もうお休みになりましたか。お休みでしたらごめんなさい。これってひょっとしてパンパカパーン!!世紀の大発見ではないでしょ
うか。レール1とレール2の大きさが異なりますね。通常はありえない組み合わせだと思います。ところがこれがヒントになりました。
この界隈の探索家、山口屋様のレポ 2004年11月20日 一枚の写真として昭和8年〜昭和11年の工事トロッコが載ってます。画像を拡大して見たところ、左右2本のレールの大きさが違うではないか。私の考えだが、物資の貧しい時代重量の違うレールが2種類あり、少しでも安定した軌道にする為に
大小の組み合わせにしたのではないでしょうか。


  [No.9786] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:こいのうまに   《URL》   投稿日:2016/05/04(Wed) 09:42:59

> 大小の組み合わせにしたのではないでしょうか。

材料は線路のレールで間違いないようですが、レール2が横倒しで溶接されているので車輪がレール2に勘合できないと思います。
また、設置年代について、添付URLの映像ニュースが昭和41年撮影とすると、それ以前は坑口前にレールはありません。昭和54年にはレールが埋もれていました。
そうすると、昭和41年に現栗子ハイウェイ開通により、旧道になってから設置された「何か」になるでしょうか。
ヨッキれんさんが推察されているように、ゲートまたはバリケードの類ではないでしょうか。
それから、このレールはどこから持ってきたものか?昭和11年改修工事のものが30年間 近くに保管されていたのか?または別の現場からもってきたものか?
謎はいまだ続きますねぇ。


  [No.9788] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:アンパンマン   投稿日:2016/05/04(Wed) 12:05:46

>
> 材料は線路のレールで間違いないようですが、

そうか、レール2は横倒しだったんですね。うっかりレールの頭と勘違いしました。軌間(ゲージ)も一寸疑問でしたけど。いずれにしても場所的に隧道通行止め門扉に使用された物でしょうか。

余談ですが、福島競馬場近くのレストランで団体の食事をし、福島飯坂ICに向かう時、バス運転士はR13の手前で右折しました。運転士に聞くとカーナビの案内どおりで来てるとの事、すると左側に有名な山口屋様のお店がありました。バスでなければそば一杯でも立ち寄って食べたかったです。


  [No.9805] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて、考察。 投稿者:MR   《URL》   投稿日:2016/05/10(Tue) 23:32:16

お勤め乙でした。
素晴らしい、ワンスパンとはいえ、よく露出させましたね。

> また、設置年代について、添付URLの映像ニュースが昭和41年撮影とすると、それ以前は坑口前にレールはありません。昭和54年にはレールが埋もれていました。
> そうすると、昭和41年に現栗子ハイウェイ開通により、旧道になってから設置された「何か」になるでしょうか。
> ヨッキれんさんが推察されているように、ゲートまたはバリケードの類ではないでしょうか。
> それから、このレールはどこから持ってきたものか?昭和11年改修工事のものが30年間 近くに保管されていたのか?または別の現場からもってきたものか?

成る程、旧道化してからのレールですか?
門柱ゲートやバリケードと言う仮定なら、一つ妄想があります。

47年の崩落はヨッキ氏が貫通させたあの天井落ちの岩隗ですが、山形側に限って言えば手前の天井落ちは47年崩落の後の落盤と思われます。
崩落地点まで歩いた方は周知と思いますが、恐らく国道維持出張所のジープが一台、奥の天井落ちの地点まで入ってるんですよね。
ゲタ山(ジープサービス)のトレッドパターンが未だに残っているのですが、このタイヤ痕、手前の崩落を乗り越えた跡が見当たらないのです。
最初の崩落を確認した道路管理者が、手前の坑口付近の天井の異常を確認して、崩落の危険在りと言う事でゲートを設置した時期があったのでは無いでしょうか?

あ、因みにもう一個のバイクのトレッドパターンは、盟友の熊五郎氏のDTのものです、念為。


  [No.9798] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:やま   投稿日:2016/05/09(Mon) 19:37:59

寸法からするとレールの中でも一番細い6kgレールですね。


  [No.9553] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:アンパンマン   投稿日:2016/01/17(Sun) 02:15:28

その門扉を動かすためのレールでは無いかと思っています。

私の予想(ご存知のとおりよくはずれます)ですと、横開きの門扉は開扉した時のスペースが問題になるのではと思います。仮に門扉を設置するのであれば釜トン入口ゲートのように手前90度折れ角度で設置されるのではと思われますがいかがでしょうか。ヨッキ大先生様に物申すようで大変失礼かと存じます。掲示板ご覧なっている皆様方から、自分で行ってないくせに何を言うか。直接行って見てこいと言われそうです。


  [No.9552] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:アンパンマン   投稿日:2016/01/17(Sun) 01:51:56

> 「戦後GHQの食料統制の中、山形、米沢からは大量のヤミ米が、もう戦時中の整備不良でクタクタの蒸気機関車に官警の検問を逃れ積載オーバーで積まれ東京に送られていた」という記事を見つけました。

戦時中の話を祖父から聞いた事があります。私の実家は奥羽本線の十文字駅で下車したところです。戦時中、家の前で行き倒れになっている人がいたので家の中にいれ食事をさせたそうです。事情を尋ねたら東京から米を仕入れにきたと言ったそうです。終戦しばらくして礼状が届き、中に名刺が入ってました。「東京芝浦電気株式会社 副社長 〇〇 〇〇 と。私はよく秋田県まできたもんだと言った記憶があります。


  [No.9554] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:MR   《URL》   投稿日:2016/01/17(Sun) 10:00:36

当時の計測写真があったのですが、HDD破損に伴い、数値を読み取る事が出来ませんでした。
あづさ2号様のページにあるのも判読不能でした、スミマセン。
よっき様の方で計っていませんか?

鉱山の為の通行止めゲート>
それも考えられます。廃止6年後に鉱山が出来てますからね。(隧道閉塞はさらにその翌年)
ただ、坑口前はまだ国道管理ですし、鉱山側の敷地取得は瀧石上橋までの様なので業者が柵を作るなら敷地内となる橋の袂となると思いますが。

現在見えている煉瓦がなぜあんなに荒れているのか?
昭和改修時に一度、総モルタル仕上げにされたとの事です。それらが総て剥がれ落ちて、その際下地の煉瓦の表面ごと剥脱して、現在の煉瓦の状態になった、珍しい事例だそうです。

ま、片道4・5Km。見に行くついでに計って来ても宜しいかと。
素晴らしい廃景ですので。


  [No.9555] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:ヨッキれん   投稿日:2016/01/17(Sun) 10:36:41
Re: 栗子隧道埋もれたレールについて (画像サイズ: 2000×1200 638kB)

本件レールについて、これまで撮影していた写真からの考察です。

詳しくは画像をご覧頂きたいのですが、まず2本のレールは普通に敷かれていたものでは無い可能性が高いです。1本は普通ですが、もう1本は転倒した状態で現存し、かつ下面に鉄の棒が溶接されています。おそらくこれは敷いてあったレールではなく、転倒した柵状のものではなかったでしょうか。したがって、軌間という概念はありません。
敷いてあるレールは、寸法から6kgの軽レールとみられます。

門扉説の場合、敷いてあるレールは1本より2本の方が自然ですが、未発見です。(1本でも不可能では無いでしょうが)
また、門扉を開閉した余地ですが、横には翼壁があり余地は少ないです。よって門扉であった場合は、半開半閉で対応していたのでしょう。幸い、道幅は2車線分ありますので。

こうなってくると、門扉でさえなくて、単なる廃レールを組み合わせた固定バリケードが正体で、それが壊れて2本のレールに分解されて散乱しているだけだ、と見た方が無難な気がしますね。

次に現場へ行かれる方がいたら、是非発掘を試みて頂きたいです。
(土が硬いので、金属の円匙を持ち込むことをオススメします)


  [No.9556] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:アンパンマン   投稿日:2016/01/17(Sun) 12:49:56

レールを計測される際に、横になったレールと枕木(枕鉄とでも言うのかな)が剥離したような形跡も見ていただければと思います。経年劣化による腐食や積雪加重の原因も考えられます。仮説で横になっているレールを起こした状態での軌間にも興味があります。又、レール側面の製造年も気になります。(6キロレールについてあるかは不明ですけど) 枕木間の間隔も知りたいです(軌匡であれば犬釘と枕木に固定するタイプより間隔が広いそうです) 数少ない廃道、隧道探索でのお宝遺構発掘になればと桜咲く頃楽しみにしてます。「言うは易く行うは難し」と重々承知しておりますが、よろしくお願いします。


  [No.9568] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:アンパンマン   投稿日:2016/01/31(Sun) 14:49:21

業務で静岡県島田市のハラダ製茶向谷工場へ行きました。会社正門にはレールを埋設した門扉があり、6キロレールと思われるものが。メジャーが無いのでタオルで寸法測り、会社に帰り計算したところ1本の長さが4メートルのようです。尚、この会社すぐそば、藤枝BP真下に「鶯橋 うぐひすはし 昭和8年」廃橋がありました。長さ10メートル程、幅員4メートル程で取り付け道路の変更で廃橋になったようです。ちなみにここ島田市の地酒というのが「おんな泣かせ」というんです。いつも女を泣かせている方にはいいかも。


  [No.9569] Re: 栗子隧道埋もれたレールについて 投稿者:やま   投稿日:2016/01/31(Sun) 22:08:58

門扉であれば町工場の製作だと思いますのでレール幅は鉄道のように
規格寸法ではなくちょうどキリの良い寸法になっていると思います。
(工場のオジサンが作りやすいように)

そもそも門扉の場合は左右一体の車輪ではなく、片側単独の溝型戸車を使うのが
一般的です。(レール幅は自由自在、しかし転倒のおそれがあるので高さがあると幅も広くなる)

現在ではレールではなくアングル材(L型の鋼材)をへ型にして使うのが普通です。

採石場規模であればちょっとした工場もあると思われますので廃材で製作したかも知れませんね。
そう考えればレールを横向きにすれば溝型レールとして使えるので、平戸車が使えますね。
(溝型レールは土で埋まるので違うと思いますが)