滋賀県の県道557号線の桜の名所100選にも選定されている海津大崎にある5本の大崎隧道(群)ですが明らかに5本しかないのに滋賀県立図書館所蔵の資料【府県道海津木之本線 大崎隧道写真 帖】には第一から第六までの表記がありますしかも第二が抜けていて実質5本となっています現地に行ってみましたが第二隧道らしき痕跡は見当たりませんでしたそもそも5本しか存在していないとすれば第六という表記や第二が抜けている事は謎でしかありませんいや、もしかしたら第二が存在していたのかもしれませんが解明には至りませんでした
hhttps://da.shiga-pref-library.jp/item/detail/?id=1000130「府県道・・・」というのは上のURLのやつでしょうか。確かに、解説下部に「第六隧道」という文字がありますね。ただ、解説上部に「第1〜第5の」とあるので、掘られた隧道が5本であったことも間違いないようです。私は他にいくつかサイトをあたりましたが、どれも第6は存在していませんでした。ですので、おそらく「府県道・・・」側のミスだと思われます。「最初は6本掘るつもりだったけど、5本になって・・・」とかいうのも想像はできますけどね。
工事記録のようなものがこちらで閲覧できますが、やっぱりNo.2がないのは不思議ですね。hhttps://da.shiga-pref-library.jp/item/detail/?id=1000130
資料中に「犬戻り爆破作業」という写真がありますが、爆破しているのに隧道の坑口跡のような不自然な石積みがあります。最後の切り通し写真がこの犬戻りだと思うのですが石積みも無くなってますし。また爆破作業の撮影日が昭和11年5月21日なのですが、昭和10年1月起工、昭和11年6月竣工の1年半の工期の最後の方です。犬戻りがあるのは第一号隧道より手前で最初に開通させるべき場所なのに爆破作業の日付が遅すぎるように思います。以上から元々は犬戻りが第一号隧道の予定だったのが竣工前に崩落等を起こしたため急遽切り通しに変更して、でもいきなり最初の第一号が無いのは格好悪いので、とりあえず第二号隧道だけを第一号に名称変更したのではないかと思います。