既にご存知かもしれませんが、現在執筆途中となっております鎌倉の五岳荘隧道のすぐ近くに釈迦堂切通しというのがあります。切通しとは言っても天井がある隧道の形式になっていて一説には鎌倉時代開通と言われる日本最古かもしれない隧道です。隧道は長さが2、30mくらい、幅は4から5mくらいで、おそらく長年の崩落が原因と思いますが高さが10mくらいあります。圧倒されるくらい巨大です。随分前から崩落の危険ありということで立ち入り禁止になっていますが朝比奈と名越の近道ということで普通に人が行き来しています。しかしかなり頻繁に落石がありますのでやはり通過は自己責任で出来ればヘルメットがあった方が良いかもしれません。
情報ありがとうございます。ここも2年ほど前に探索済みですが、既に多くの有用な情報が紹介されており、新発見というほどのものがなかったのでレポート化は自重?しています。日本最古かも知れないという点については、私も同様のことを思いました。金沢文庫付近にもそう言われている隧道があるそうですが、どちらも可能性があると思います。
地元鎌倉の話なので、ちょっと。釈迦堂切り通しは、通行止めになる前に何度も通ったことがありますし、五岳荘隧道も塞がっていない状態を見たことがあります。さて、釈迦堂切り通しはについて、鎌倉検定公式テキストによると、掘削された時期は不明だそうです。「近世の地誌にも記されておらず、近世の掘削の可能性もある」とのこと。洞の土かぶりの部分にやぐら群があり、洞の上東側に切り通し状の地形があることから、石切り場にしていたら、つながってしまったというような成立かもしれません。鎌倉時代ではないとしても、降明治より前につくられたことは確かなので、かなり古い道ではあります。
私も高橋まさんの説に賛同します。こちらも立ち入り禁止ですが隧道の上部にやぐら(唐糸やぐら、日月やぐら)や北條時政邸裏門跡と呼ばれる切り通しが残っていることから古い時代はこちらを通っていたと思われます。現在、南側の時政邸跡の発掘も行われており廃道になっているハイキングコースが復活する日も近いかもしれません。> 洞の土かぶりの部分にやぐら群があり、洞の上東側に切り通し状の地形があることから、石切り場にしていたら、つながってしまったというような成立かもしれません。> 鎌倉時代ではないとしても、降明治より前につくられたことは確かなので、かなり古い道ではあります。