静岡県道288号 大嵐佐久間線 地元ネタのため、特に楽しみに拝見しています。今更ながらですが、開通していた頃に一度でも通り抜けておけば良かったです。
対岸の愛知県側の道は抜けたことがあるのですが、静岡県側よりももう少し幅が広い道で、川沿いぎりぎりではなく比較的山の中を通っていて、素堀のトンネルが多くあったように記憶しています。
この道が出来た高度経済成長期の頃の話。静岡-愛知の県境をまたいでドライブをしていると、静岡県側の山道はずっと未舗装なのですが(そのころは別にあたりまえでした)、愛知県との境で急に完全舗装の快適な道になり、再び静岡県との境が来ると未舗装になり、また愛知県側に入ると舗装路が始まり・・・・といたことを繰り返す体験をした頃がありました。愛知県は早くから道路の整備に積極的で、名古屋市などは当時としては幅が異常に広い「100m道路」と呼ばれる名物道路があったり、「どこでも滑走路になるよう設計されている」という都市伝説が流れるくらい主要道路の道幅が広かったり、山道に至るまで整備が行き届いていたりと、その道路への熱意はどこか宗教的にさえ感じました。
東西の大動脈である東海道が通る半面、富士、南アルプス、伊豆といった山間部が多くを占める静岡県は、まず国道1号線、東名高速道路など基幹道路の整備最優先で、山道まで手が回らず、逆に世界のトヨタのお膝元、愛知県は早くからモータリゼーションの先駆者となるべく道路行政に積極的に力を入れていった、という土地柄の差だったのでしょうか?
道路も規格化が進んだせいか、どこもあまり差が無くなりましたが、それでも愛知県は相変わらず道が良いなー、と今も感じてしまったりします。