ダムは必要だから作るのでしょうし、最小隧道が助かるのは良い事ですね。
計画変更も良い方へ動いて良かったですね。
私は先日仙台の水瓶である大倉ダムで悲しい現実を目の当たりにしてきたので、この辺りについては少々気になります。
大倉には
ダムサイトの20メートル上流に
天狗橋という渓谷を跨ぐ橋があり、こちらでは林鉄で有名な定義にある定義如来への参詣道として賑わっていて、近くには天狗茶屋という老舗のところてん屋がありました。
二つの計画があり、採用されたのは下流にデカく作る計画でした。
そのため、それらは今みなダムの底。
そこの現状
現在、ダムより下流に補償で作られた「新天狗橋」という橋がありますが
その親柱からは漢字で「新天狗橋」とあるはずの部分だけ剥ぎ取られ(残り四枚は「おおくらがわ」「大倉川」「しんてんぐはし」ガードレール等がギリギリまであり見えにくい)
天狗茶屋はプレハブの売店廃墟(まだツーリングマップルには載っている)で
窓に貼られた「私はぎょうせいにほんろうされ殺されました」という手書きの文句と、屋根に掲げられた「創業300年ところてん天狗茶屋」の立派な看板(ほうろうでは?)が空しく
悲哀を誘っている。
美味しい沢水でところてんを洗って食べさせていた店にとってダムのほとりは苦しかったにちがいない。
恨み以外の掲示物が「こんにゃく150円」なことからもわかる。
ちなみに、まるでシシガミみたいなこの店の脇には小さな地蔵様が祭られていて、店舗裏手には「車両通行〓〓」の朽ちた看板と旧一車線程度の笹藪化した道があり、その先には沢を渡る小さな橋の橋台らしき対向してあるコンクリートの固まりが残っている。恐らくその先はあの…
もう一つの新天狗橋は、まるで林道みたいな険道55号が仙台市街(赤坂)からやってきて、高柵隧道に至る旧道バリケード(先日、今だけ空いていると投稿した箇所)の前で左折してすぐ渡る寂れた橋である。
大倉川の渓谷はあるにはあるが、川跡と言っても過言でないくらいダムに水を奪われて、岩場のはるか下に水溜まりみたいな小川があるといった有様で、虚しいし、顕らかにメインの交通路から外れている。
この大倉の悲劇と
利賀の喜びを考えると
生殺しの八ツ場ダム等は
文化遺産的構造物や住民の補償をうんと考えてほしいですね(今更中止とか言った場合であっても)