ススメというよりお願いです。このような貴重な調査を写真に記録する際、ステレオ写真、いわゆる3D映像での撮影を試みてください。遺構の形状や位置関係、周囲の地形など、通常の写真とは文字どおり次元の違う情報を残すことができます。
撮影は非常に簡単で、左右の目に相当する二つの異なる視点から、計2枚の画像を撮るだけです。被写体が静止しているなら同時にシャッターを切る必要すらありません。つまりわざわざ3D対応カメラを用意するまでもなく、普通のカメラでごく普通に撮影した後、ついでにもう一枚、カメラをほんの6〜10cm真横に平行移動させてから同じ写真を撮り直すだけで、3Dの元データが得られるのです。
立体視は航空測量などでも活用される歴史の長い技術です。今現在のブームとは関係なく、将来においても見たいと思う人がいれば、何らかの技術や道具でいつでも見ることのできる、極めて普遍的な技術です。貴重な資料を、今しか撮影できない映像を、ステレオ写真としても閲覧可能なものとして残して頂けるよう、ご検討をお願いいたします。
釜トンがあまりに奇麗で不審に思い、旧道について調べるうちにここへ辿り着きました。その他の物件も非常に面白く、夢中で読み進んでいます。