栗山村誌に掲載された写真に関する考察植生や建物が変わっても地形は数十年ではあまり変化しない場合が多い。そのため、周辺に写っている地形を見比べる事でどの地点から何を撮影したのか判断できるのではないだろうか。ミニレポ第155回にあった記述をヒントに検証してみる。>以後これが「竹ノ上橋」であったと仮定して話を進めるが、背景に大日向山らしい山が>写っているので、上流右岸(日蔭)側から撮影したようである。>すなわち対岸が日向だ。この場合、橋との位置関係から撮影箇所と撮影範囲は以下の地図のようになる。http://picasaweb.google.co.jp/116291001027749779187/fPmds#5503806286019609506ここで、実際にここから見られる風景をカシミール3Dで作画してみると、おおよそ以下のような風景となる。http://picasaweb.google.co.jp/116291001027749779187/fPmds#5503806287471071330実際の写真(http://yamaiga.com/koneta/155/1.jpg)と比べてみると、谷の部分の形が似ているような似ていない様な・・・。所詮パソコンでの作画だからこんなもののようにも見えてくる。作画画像では大王部落のある丘によってその向こうにある山並みが隠れており、地図で確認するとやはりそうなりそうな気もする。そこで実際の写真(http://yamaiga.com/koneta/155/1.jpg)を改めて見直してみる。主塔にできた影に注目してみると、主塔の川に面した側が影になっている事がわかる。半逆光になっていることを考慮すると、画面の向かって右側は少なくとも北ではない。そこで、この橋が「竹ノ上橋」であり、かつ、日向側から撮影されたものとしてみる。この仮定での撮影ポイントは以下の地図の場所となる。http://picasaweb.google.co.jp/116291001027749779187/fPmds#5503806293751828162ここから見えるであろう風景を同じく作画してみると、以下のようになる。http://picasaweb.google.co.jp/116291001027749779187/fPmds#5503806291306319586なんか、似ているような気がする。そこで、合成してみると、0%http://picasaweb.google.co.jp/116291001027749779187/fPmds#550381556942606446625%http://picasaweb.google.co.jp/116291001027749779187/fPmds#550381557409463339450%http://picasaweb.google.co.jp/116291001027749779187/fPmds#550381557176749757075%http://picasaweb.google.co.jp/116291001027749779187/fPmds#5503815574048760354100%http://picasaweb.google.co.jp/116291001027749779187/fPmds#5503815578718994850ほぼ重なるが、主塔のすぐ後ろにある尾根がずれる。恐らく撮影ポイントが微妙にずれているのだろう。http://w3land.mlit.go.jp/Air/photo400/76/ckt-76-1/c16/ckt-76-1_c16_4.jpghttp://w3land.mlit.go.jp/Air/photo400/76/ckt-76-1/c15/ckt-76-1_c15_5.jpg念のためこの二つの航空写真を確認すると、新道と大王部落から来た道、そして「竹ノ上橋」は十字路を形成していた事がわかる。つまり、ミニレポの地図http://yamaiga.com/koneta/155/map_1.gifは、橋の位置が実際より上流側にずれているのではないだろうか。撮影ポイントを仮定した場所より若干下流側に移すと作画にも尾根が登場する。恐らくhttp://w3land.mlit.go.jp/Air/photo400/76/ckt-76-1/c15/ckt-76-1_c15_5.jpgこの写真の橋の影を橋と見間違えたのではないか。以上より、この写真の橋は「竹ノ上橋」で間違いなく、日向側から撮影されたものと考察する------------------------------------------------------------------------------とまぁ、ミニレポ第155回「日光市日向の旧竹ノ上橋」はすごく楽しませていただきました。つまらない揚げ足取りでごめんなさい(^^ゞ ちなみに私は横の道を何回と無く通りましたが、そんな橋があるとはまったく気付きもしませんでした・・・こういう楽しみかたもあるということで許してください。そして、よっきさん、これからも頑張ってください。