数週間に一度しか通らない蒸気機関車でも沿線からの苦情というのはやはりあるそうで、
環境面での配慮と機関車の保護(そして乗員の労力軽減)のため、どの会社も
熱価の高い無煙炭や豆炭と重油や灯油などの液体燃料を併用してます。
重油は必要以上に出せば逆に黒煙を作る事ができるため、撮影ポイントなどでの
サービスでわざと爆煙を演出するサービスも・・・。
牽引する列車に乗るとよくわかります。かつてトンネルに入るたびに窓を閉めきって
煙に耐えた乗客は、今や逆に車内に煙が入ると喜ぶ。(笑)
良い燃料を使い、編成が短く勾配区間では補機付き。旧型客車でも服が汚れ
息苦しくなる程の煙は入ってきませんからね。
不完全燃焼は経済的にも良くないので、現役時代からどの機関区でも黒煙防止が
スローガンでした。上手に焚けばディーゼルよりも透明で白い綺麗な煙が出ますよ。