先日函館に行きまして、お寿司屋さんで興味深い話を聞きました。函館山の向かって右手(西側)に入舟町という地区がありますが、そのどん詰まりに穴間(正確にはさんずいに間)という海岸があります。現在は車で入れる所より先は立ち入り禁止になっています。穴間には集落の方による手堀の隧道や、洞窟を横切る吊り橋の跡があり、その先に昔は寒川という集落があったとのことです。寒川の子供はそんな道を通って街の中学校へ行き(小学校は分校があったようです)、悪天候の日は道が通れないので欠席することもしばしばあったそうです。そんな自然と一体化した寒川も、あの洞爺丸台風によって壊滅的な被害を受け、全住民が離村して市街地に移住したようです。帰宅後、ネットで調べた所…。わりと知られたスポットだったんですね(苦笑)ちなみに、海沿いではなく函館山上方から下ってゆくルートもあるのですね。
実家が函館にある者ですが、以前穴間の吊り橋を渡る昭和のころの写真が地元の新聞社刊行の写真集に掲載されていたと思います。実家に本があったのは確かなのですが、今手元にありませんで…。お見せできないのが残念です。寒川の集落跡はしばしば新聞の記事に乗りますが、探索されるのであれば秋の終わりごろをお勧めします。蝮がたくさん出ますので…ちなみに、穴間の方からのアプローチは吊り橋が完全に落橋していることもあって困難であり、山から下って行くのが一般的だそうです。函館山は戦前は軍事要塞でしたから、それ以外にも興味深い遺構がたくさんありますよね。防空壕やら砲弾庫が山のあちこちに掘られていて、小さい頃は不気味に思っていましたが、今となっては興味関心を強くひくところであります。山いがでも掲載されている大間線と対をなす戸井線の遺構も有名ですね。こちらは構造物の劣化もあり年を追うごとに解体・消滅していっているのが残念です…。
もし、事情が許すようでしたら写真などUpしてください。お話を読んでいたら、興味津々…函館は大間鉄道を見に行くついでに何度も行ったのですが、いつも朝からイカ刺で呑むのが楽しみで廃巡りは全然やりませんでした(苦笑)というか本猫が行って、まともに晴れたのは1日しか無かったので素面でも行けなかったかと。ヨッキさんも機会があったらレポよろしくです。北海道に手を付けると収拾つかなくなるという気はしますが、函館周辺限定でやってみるとか…大間からでしたら、函館はすぐそこですから騙されたと思って挑戦してみて下さい。
> もし、事情が許すようでしたら写真などUpしてください。> お話を読んでいたら、興味津々… http://www.youtube.com/watch?v=68OudGcgJuE
> > もし、事情が許すようでしたら写真などUpしてください。> > お話を読んでいたら、興味津々…> > http://www.youtube.com/watch?v=68OudGcgJuEおお、ありがとうございます!この写真の子供たち、どうされていることやら?って思いましたよ60歳代半ばから70歳くらいになられていると思いますが…
吊り橋の写真、検索してみたところ見ることができました。さらに昔はワイヤーを上下に2本渡しただけの、下のワイヤーに足を乗せて上のワイヤーを掴んで進むという(!)公園のアスレチックのような橋だったのですね。マムシも、拝見した多数のHP様が言及しておられました。そして、寒川より先にも立待岬方面を目指して掘られた未成隧道とおぼしき物もあるようで…。穴間には海を眺めに数回行った事があるのですが、吊り橋や寒川集落についてはこの度初めて知りました。尚、夏季は立入禁止地点に日中は密漁監視員の方がおられます。ただあくまで“密漁”の監視員なので、単に奥に進んでいく人には声掛けをするだけみたい…。また、穴間は函館出身の某ミュージシャンの所縁の地だそうで、ファンらしき女の子が入っていったのを見たこともありますw