以前から老朽化により車両制限等をして新しい橋を造っていたところですが右岸側を支えている斜面がごっそり崩れ落ちたそうですURLにその記事があります
今日の静岡新聞朝刊トップがこの記事でした。主塔がボッキリ逝ってますね。(・_・;)主索は今回崩落した法面に直接取り付いているので、恐らく崩落で下流側のワイヤーが切断され、主塔の下流側が倒れ込み橋桁が落下したのでしょう。橋の上で監視中だったお二人も、まさか橋ごと落ちるとは思ってもいなかったのでしょうね。老朽架け替えでまもなく使命を終えるはずが、不幸な結末になってしまいました。何度か通った思い出があるだけに残念です。建設中の新橋も一部崩壊。これ、そのままこの位置で作り続けて大丈夫なんだろうか?位置をもっと下流に変更した方が良いような・・・。
ニュース写真を見ました。やはり、吊り橋はアンカーが命なんですね。(アンカーがやられると一気に落橋)ネットで調べてみると、ここの橋はメインケーブルに致命的欠陥が見つかり、補助ケーブルを4本増設した経緯があるようです。アンカー部分をいじったことが崖崩れの引き金になったのか?それとも崖崩れがアンカー部分を損傷し落橋に繋がったのか?微妙なところですが…。(新橋工事の振動等も)いずれにせよ、古いインフラや崖沿いは要注意ですね。
死者が出たというのはここですね。豪雨があった訳でもないのに...
今回崩落した原田橋ですが、原田橋の竣工と佐久間ダムの竣工が同時期なので、佐久間ダムに関連して作られた橋のようですね。http://www.jpower.co.jp/damcard/sakuma.html旧原田橋から現原田橋への掛け替えの理由としては、下記のURLにある、前回の原田橋通行止めの後に行われた浜松市の会議で上げられた、佐久間ダムからの放水に耐える橋というのが理由なのかと思うのですが、土木の担当者の中で興味深いコメントがありました。http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20150202/CK2015020202000085.html土木部長「国土交通省の全面的な支援をいただくなかで、今、いろいろと資料を集め調査をしてい るところ。橋を架ける場所、長さ、形状等にもよるが、川の一番近い場所に架けると15〜16億円、下流に行って長くなると倍以上になるだろうと想定している。場所が佐久間ダムの放流の水圧が高いところで、橋脚のある橋はつくりにくい。」佐久間ダムの下流にかける橋となると、橋脚を付けて複数径間の橋にできない、というのはコスト面でも、建設中だった新原田橋の見直しにも大きな影響を与えそうですね…ちなみに、日経のケンプラッツに、新原田橋の完成予想図があったのですが、崩落するがけにアンカーを打つ吊り橋は使えないので単弦ローゼ桁橋にしたみたいですね。これが完成されるのか、変更されるのか今後気になります。http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20150202/690729/?P=4
MAPで見ていて、天竜川の支流に架かった橋と見ていましたが広範囲にすると、佐久間ダムの下流だったのですね。秋葉ダム方面も天竜川で、どっちも同じ名称だとは初めて知りました。信濃川なんかだと枝分かれするたびに河川名が変わるので(信濃川→千曲川→犀川→梓川)ちょっと驚きでした。
213kmもの大河なのにほぼ一直線に流れ、しかも起点と終点がはっきりしている天竜川みたいな川は珍しいですよね。起点側の諏訪湖・釜口水門は分水嶺にも近く、すぐそばの塩尻峠の向こう側に降った雨は日本海に流れつきます。