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当時のHDDが手許に無いので、残念ながらお見せすることが出来ません。
また、後日T氏は“神の穴”に進入したことがあると仰っていましたが、それを見てしまえば探索する目的が失われるだろうという“配慮”から、敢えてそれを伏せておられました。
現在はT氏との音信が不通になっており、洞内がどのような風景であったかや、いかにして侵入したかを直接確認する術はないです。ただ、友人のロッククライマー曰く、技術と装備があれば侵入は不可能では無いとのことでした。いずれ私には無理でしたが。
また、やや犯則的ではありますが、当時この粒様線を管轄していた営林署職員などを対象とした後日の聞き取り調査から、“神の穴”が自然地形であったことが確定しています。粒様線は“神の穴”がある様沢ではなく、粒沢に沿って奥地を目指していたのです。その部分の探索も2005年に行っており、「日本の廃道第6号」に「特濃!廃道あるき (3) 森吉森林鉄道粒様線 奥地延長線」として公開しました。(このレポートは第75号に再録しました)。
いつかは“神の穴”への決着を皆様に述べたいと思っていましたが、いささか消極的結論となりましたので、機会を逸しておりました。
(営林署職員からの聞き取りによって最終結論を出したのは、比較的最近のことです)
しかしこの機会に、「山行が」としての決着を表明したいと思います。