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[No.2592] 廃道文化 その後… 投稿者:じん  投稿日:2008/10/24(Fri) 14:01:19

すごく、おもしろかったです。 しかし、やまいがさんのサイトを始め〜のくだりでコメントしたところトップにて反映していただけたので補足と申しますか誤解の無いように付け足しさせていただきます。

昨今、廃墟廃道(工場?)などの静かなブーム到来により各地の廃墟、道の全貌が今まででは考えられないほど周知されるに至っています。しかし、これによって警備の強化、撤去などにより行けたところが行けなくなってしまった案件が数多く存在します。
確かに合法ではお腹は一杯にならず男としては更なる高みを
目指して行きたいのは賛同させていただきます。

しかし、ある意味で秘密基地の周知と引き換えにその場所を
失ってしまうこともまた一つ寂しくもあるのです。私自身も地元の
秘密基地であった某鉱山をこのブームで失ってしまいました。
管理人氏に至ってもこれまで数多くの大切な場所を公開する
事によって失ってしまったのではないでしょうか?
断腸の思いで公開に至るものも数多くあったのでは…と
個人的には思っていたりします。

一つの文化として根付きつつあるこの文化ですがこういった側面を
抱えてこれからどう進んでいくのか、気になるお年頃です。
併せて、他の皆様のご意見も伺いたく存じます。


[No.2595] Re: 廃道文化 その後… 投稿者:山チャリ最高  投稿日:2008/10/25(Sat) 20:58:36

http://xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx (ヨッキれん注:勝手ながら、外部サイト様のURLは伏せさせていただきました)
ここなんか、明らかに山いがさんの言い訳(http://yamaiga.com/tunnel/futase/main3.html)を真似て強行侵入している感じですが、一応本当は自転車ダメなんですよね?。
(本当に真似たかは兎も角、)こういう不心得な人が後に続いた事を山いがさんその他の皆様はどう思われてるのか、気になる所です。
勿論、こういう調子良く解釈して後追いする人が悪いのであって、本当に気付かなかった(?)山いがさん等自分のルールをきちんと守って探索されてる方々を責めている訳ではありません。

でも、そろそろ正当な手段での取材も考える頃に来てるのかもしれませんね。
アングラに不法侵入するのではなく、正々堂々表から許可を取っての取材。
ORJで有料の情報を提供したり、一般書籍も出す様になった今、いつまでもグレーな探索では良くないでしょうし、個人の調査では限界もあると思います。現場関係者から聞く情報にも得る物があるかもしれませんし。
実は、最初ORJにはそういうのを期待してたんですけどね。最初NPO化といった話もありましたし。
ORJでは正当に取材しつつ、それが無理だったら(あるいは物足りなかったら)個人の責任でこっそり山いがで潜入、とか。
…釜トンも、危ない手段ではなく実は最初の警備員さんとちゃんと話しして通してもらったのかな?。と勝手に思いながら読んでいます。

よろしくない意見でしたら、非公開>削除でもかまいません。


[No.2597] Re: 廃道文化 その後… 投稿者:社会知性  投稿日:2008/10/25(Sat) 18:48:11

非常に難しい問題です
廃鉱山は『廃止された鉱山』なのか『廃鉱という名の山』なのか?
まずはそこからスタートするべきなのではないでしょうか?

哲学の奥は深いです


[No.2598] 山行が とは… 投稿者:maci  投稿日:2008/10/27(Mon) 00:44:39

先日の「そろそろ軸足を移したほうがよい」という読者の方からの
スレと若干重複していると思うのですが、そこでヨッキさんがレスした
言葉に(山行がのスタイルは…)「おそらく将来も変わらないと思いま
す。」という言葉がありました。それが全てを語っているのではないで
しょうか?
例え内容がグレーゾーンであろうとなかろうと、今のスタイルが「山行
が」であって少なくとも私はそのスタイルこそ「山行が」だと思ってお
ります。

「許可をとって正式に…」、そんな方法で探索できる場所は今の10分の1
もないでしょう。安全の保障できない廃道・廃橋・廃隧道に入ることを
管理者(県や土木事務所など)が責任をもって許可すると思いますか?
答えるまでもありませんよね。仮にそれが「正式」な取材となっても100
件中99件はきっと断るでしょう。仮に許可をしたとすれば探索者の自己
責任だけでは済みませんから。

また第一「許可をとって正式に…」なんて探索とよべるのでしょうか?
すべて管理者の机の上の書類(記録)を見て「はい、全部解決しました
」という感じでレポは終わるでしょう。

廃道文化を大切に…と言ってもいつまでも「廃」と付く以上、ずっと残
っているものではありません。ヨッキさんが行こうが行くまいが、公開
しようがしまいが、壊れるものは壊れるでしょうし、入る人は入るでし
ょう。


「その先を見たいから探求をする…」

探索=自由 (この場合行動を制限されないの意)


だと自分は解釈しています。
許可とか、正式に…とか、おっしゃる気持ちも分別のつく大人なら
誰もがその気持ちをわからないわけじゃありません。

ただ、「探索」ってそんなんじゃないんだと思います。
怪我をしても自己責任、事故があっても自己責任。でもその上にあるの
は、「探索の自由」だと思うのです。それが探索の根源だと…


偉そうなこと申しましたが、私は今の「山行が」が「山行が」で
なくなってしまうことが一番の失墜だと思っております。
なので冒頭の「おそらく将来も変わらないと思います。」のヨッキさん

言葉には救われた思いです。

今後もこのスタイルの「山行が」を、切に願って…


[No.2599] Re: 山行が とは… 投稿者:matsu  投稿日:2008/10/27(Mon) 17:23:53

maci氏が私の思うところを言ってくれた。たとえ多少無理な探索によっ
てその場所が閉鎖されようとも、最後の侵入者がヨッキ氏なら私は納得
する。もちろん「今までの山行がスタイルでのレポ」を読めることが前
提だ。私は机上にてヨッキ氏の体験の数割は得ることができている。私
のような一般人(ヨッキ氏に比べれば)の100%の実地体験より、ヨッキ
氏の数割の机上体験のほうがヴィヴィッドなのではないか…と思わせる
クオリティが山行がには確かにあるのだ。

廃道趣味が世間に認知されてくると−我々にとって喜ばしいかどうかは
いざ知らず−ヨッキ氏にもいろいろ雑音が伝わるだろう。特に金がらみ
の話には人間なかなか弱いものだ。そしてヨッキ氏より多少長い私の人
生経験から鑑みるに、このような金が身についたことは悲しい哉あまり
無い。

だいぶ将来、年をとったヨッキ氏が、連綿と続けた山行がの、決して金
では買えない宝石のような道程を振り返ることができるのか、あるいは
浮世のしがらみと引き換えに、何か大切なもの達を失っていたことに気
づくのか…。

「おそらく将来も変わらないと思います。」
私はこの言葉を信じている。