その10ひょっこりひょうたん型隧道2003.3撮影
 山形県温海町 温海温泉




 場所は、新潟県温海町のJR温海温泉駅近く。
国道7号線の旧道に、そのトンネルはある。
その名を、釜谷坂隧道という。
生活道路として現役で利用されており、なかなか車通りの多いトンネルだ。
ただですら2車線ぎりぎりいっぱいの決して広くないトンネルの上部には…、

   「トンネルせまい  注意



 3列に配置された白色の内部灯は、コンビニ店内のような明るさを醸し出している。
昭和12年竣工というかなりの年代物だが、さすがに一級国道に供されていたトンネルだけあって、矍鑠としている。
しかし、先ほど入り口で見た気になる注意は、なんだったのか?




 155mの全長の真ん中付近、そのトンネルはまるでパチンコ屋のような電飾に彩られていた?!

半円形の断面は、中央付近の30mほどに渡って、ひとまわり狭くなっている。
一体何ゆえにこのような状況になっているのか?
昭和10年代の技術的制約によるものなのか?

 いずれにしても、衝突事故防止のため、こんなマヌケなライトアップがなされている。
これは、ちょっとほほえましい光景だった。



 で、脱出。

 普通、旧トンネルの探索には、不安感や恐怖感、あるいは寂寥感といったものが付きまとうが、ここは例外的に、なんか明るいイメージだ。
いや、実際明るいのだが、通行量も多く、なによりこのユーモラスな意匠(ではないとおもうが)のお陰で。

 というわけで、変なトンネルを一本、山形県温海町よりお送りしました。







 これは、かわいいよね。
萌える。
 
2003.3.15作成
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