ミニレポ第32回  ○○○○橋

所在地 城県栗原市栗駒 荒砥沢 
探索日 2003. 7.31


 世の中には、不思議な地名がいろいろとある。
素人が由来についていくら考えてみたところで、全然分からないほど難解なものも少なく無い。
そしてまたひとつ、そんな奇妙な名を持つ橋が、私の前に現れた。

 おもわず首を傾げたその名は…?





 宮城県は北西の端に近い栗原市栗駒の山中に、荒砥沢ダムはある。
北上水系ニ迫川の上流に作られたこのダムは、主に感慨用途として竣工した比較的規模の大きなロックフィル式ダムである。
これ以上上流には村落もなく、麓まで立派な県道が延びているが、その先は砂利の林道となる。

このダムの周囲を周回する林道は、細々とした沢筋を何度となく小さな橋で跨ぐ。
そのうちの一本が、奇妙な名である。



 林道にありがちな小さなコンクリート橋である。
全く個性のないガードレールには、これまた至って平凡な扁額が取り付けられている。
橋の四隅に扁額があるが、そのうちの3枚全てに、奇妙な言葉が刻まれている。






 それでは、見ていただこう。


  まずは、

   平仮名で、


 こ り ぽ ね ば し


 



 私が最初に見つけた扁額には、ひらがなで「こりぽねばし」とあった。
異様な語感である。
特に、「ほ」に付いているのが「〃」じゃないのかと近づいて見てみたが、それはやっぱり 「」 なのである。

 “こりぽね” って??

これがこの橋の名だというのは分かるが、一体どんな字を書くのか? それが気になる。
橋の扁額というのは、大概4枚ワンセットで、「橋の名前(平仮名)」「橋の名前(漢字)」「川の名前」「竣工年」という組み合わせなのだ。
「こりぽね」にどんな漢字があてられているのか、それが分かれば、名前の由来も分かりそうではないか。


 数メートル先の、別の扁額を見てみる…。




コ リ ポ ネ 橋


 ますます、意味不明だ!!!






 藁にもすがる思いで、残る扁額…… 河川名を見た。

  コ リ ポ ネ 沢


 …… 。


 もう、完全に打ちのめされる私なのであった。

この橋の名前の由来が沢の名前に由来していて、その正式な表記がカタカナで「コリポネ」であることは分かったが、そもそものコリポネの意味は全然分からない。


 いろいろ調べたが、少なくともネット上に、この他の『コリポネ』は無いようだ。.

この文字列自体、他には存在していないようなのだ。

…たった4字の文字列なら、でたらめに検索しても、結構ヒットするものなのだが…。

本当に意味の分からない、コリポネ橋とコリポネ沢である。





  わからん。






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2003.8.6作成