日本三景として名高い松島の玄関口が、宮城県松島町にある三陸自動車道の松島大郷ICだ。
休日を中心に、極めて交通量の多いこのインターだが、敷地内に現在使われていない廃橋が存在している。
次の航空写真の“赤矢印”の位置に注目してほしい。
| @ 令和5(2023)年 |
|
|---|---|
| A 平成元(1989)年 | |
| B 昭和59(1984)年 |
3世代の航空写真の比較をしているが、@令和5(2023)年版の“赤矢印”の位置に写っている橋は、現在使われていないものである。
A平成元(1989)年版でも、やはり使われていない状況が写っている。
なお、この当時は三陸自動車という名前ではなく、仙台松島有料道路という道路名であった。
というか現在も三陸自動車道のうち仙台松島有料道路として建設された区間(利府中IC〜鳴瀬奥松島IC)については、宮城県道路公社が管理する一般有料道路である。
B昭和59(1984)年版まで遡ることで、ようやくこの橋の現役時代の姿を見ることが出来た。
この橋の正体だが、これは昭和57(1982)年10月2日に県道8号仙台松島線の一般有料道路である仙台松島有料道路の第1期区間として、初原出入口(現松島大郷IC)〜根廻出入口(現松島北IC)間3.4kmが供用された際に使用していた仮ランプで、同有料道路と県道8号仙台松島線の現道を直結するものであった。
だが、すぐに第二期工事として利府中IC〜仙台大郷ICの建設が進められ、同区間が昭和61(1986)年9月に延伸共用されると、上記仮ランプは使用中止となり、今日まで利用されないままになっているのである。
つまり、この仮ランプだった橋は、わずか3年と11ヶ月しか利用されなかった。
廃橋として過ごした時間の方が、現役だった時間よりも遙かに長い、悲しい橋ということになる。
この使われていない橋は、最新の地形図などには描かれていないが、全国地価MAPだとこのように描かれている。
あわせて全国Q地図で調べた橋の名前も、記入した。
Q地図には、今回探索しようとしている橋は記載がなく、やはり廃橋なのだろう。
さっそく現地へ。
2026.2/22 13:30 《現在地》
同じ場所から左を向くと、東北道が西川を渡る頑丈そうな橋が見える。
その名も西川橋という名前であるが、東北道のこの区間を利用したことがある人でも、橋名なんてまず気付かないくらい地味な橋だ。
なお、ここは東北道のIC間としては泉ICと大和ICの中間付近で、富谷JCTから2.5kmほど北である。
チェンジ後の画像は、この西川橋の両岸の橋台にそれぞれ併設されているボックスカルバートで、堤防路が潜るようになっているが、交通量は少なそう。これらはボックスカルバートでもないので、先の「泉19」のような命名もない。
14:22
2月22日の2時22分というこの記念すべき時間に、私はターゲットとなる場所をはじめて目視した。
“矢印”の位置なんだが、
確かに黒っぽく見えるので、ボックスカルバートがあるらしく、しかもその黒っぽい部分の幅が、かなり広い気がする。
これはいよいよ……
(↑)スーパーマップルに描かれていたとおりの、広幅員道路の未成道発見であろうか?!
周囲はメッチャ田園風景で、全然開発されている感じがしないが、そのギャップを含め、私の中で急激に温度が上がってきたぜぇ!
カメラでズームして見てみよう!!(↓↓↓)
よよよよ4連装ボックス!!!!
なんだありゃぁ!! 同じ形のが4本並んでいるのは、さすがに予想外!
ってか、こんなの前に見た記憶もないし、地味にすごくない?!。
マジかよ!!
最大高の標識があるってことは、マジ道路だ!
しかし、4本のうちのどれが道路なんだ? ここからだと、どれも路面が見えない。
つうか、高さ2.1mって低すぎだろ?!
とてもじゃないが、広幅員道路に与えらていい空頭高ではない。
意味が分からなすぎるが、私がオカシクナッテナイ限り、現実に存在しているのである。
よく見ると、左端にはボックスカルバート特有の銘板も取りつけられているし、そこには「泉20 352.26kp」って書いてあるようだ。
こいつはますます興味深いぞ。 このまま道を乗り継いで接近する!!
14:24
さらに進んで、用水路レベルの小川を奈良木橋という橋で渡ると、山に突き当たり、丁字路があるので、左折する。
14:27 《現在地》
左折して130mほどで、ひっきりなしに車が行き交う東北道が目の前にどかんと現われる。
ここまで走ってきた道は、道幅と同じ幅の小さな正方形のボックスカルバート「泉22 352.35kp」で高速を潜っているが(通過この暗渠の天井なんか薄くね?)、その直前で高速築堤の外周フェンスに沿った未舗装路、いわゆる高側道(®たかな@高側道のひと)らしき道へ左折する。
ここまで地図の通りである。
左折直後の道の様子。
写真左の鬱蒼としササが茂っている部分は、先ほど奈良木橋で渡った水路であるが、水面が全く見えないので気付かなかった。
そして、目撃しなかった欠番である「泉21」は、この水路用暗渠に採番されているのであろう。
いよいよ私の目的地、先ほど遠望して驚愕した謎の4連装暗渠「泉20」へ到着する!
14:28 《現在地》
マ〜ジで4本同じ物が並んでるだけどwwwwナニコレ?
しかも、4本ぜんぶが道っぽい?!
少なくとも、水が流れているようなのは1本もない。
いや、マジで正体が分からん。
仮に道路標識がなければ、自信を持って道路であるとは言えなかっただろう、摩訶不思議な穴たちだが…。
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