白山林道から、いよいよ舞台は畑の沢林道へ。
トリオが愛した道の真の姿が徐々に…。
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分岐点から、きつい登りが100m位続くが、すぐにこの地点にたどり着く。 この場所は、通称『窓』。 付近には、壮年期を迎えた杉植林地が広がるが、この一角だけ、切り払われている。 その結果、同路線中最高の展望地となっている。 この場所からの景色のすばらしさは、とても言葉には言い尽くせない! | |
標高200m少しの場所からの眺望とは思えないほど、遠くまで見渡せる。 西(写真左)には、秋田市から天王町、はるか男鹿市へと続く、美しい弓型の海岸線。 遠くに、広い裾野を持つ男鹿三山の雄大な山容と、寄り添うように小さな寒風山。 その山並みの手前には、八郎潟の輝く湖面と広大な大潟村の干拓地といった、海抜0m地帯が横たわる。 かつて、男鹿は佐渡島のように日本海に浮かぶ島であったと言うが、この地から見る景色は当時の景色を、容易に想像させる。 北西方向(写真右)には、緩やかな丘陵地が延々と続くが、ひときわ目立って、これまた双子の山。 八郎潟町のシンボル森山と高岳山の姿である。 空気の特に澄んでいるときは、視界の端に、白神の山脈を捉えることもできる。 この場所からの眺めは、本当に筆舌に尽くしがたいものがある。 |
の地点が、ひとつの標高のピークとなっており、そこから下り坂となる。 そしてすぐに現れるのが、新城林道との分岐点である。 左折が新城林道で、鬱蒼とした植林地のダート4Kmの道のりを経て、井川町の大又沢林道に接続する。 正面に進むと、本線だ。 | |
この付近から、これから越えてゆくべき西側の山並みを眺める(写真左)。 幾重にも連なった山々が、これからの道のりの長さを予感させる、そんな光景である。 右側の山腹に、何か削れたように、土壁が露出している部分があるが(写真では分かりにくい)、ここはで分かれた、小又林道の片割れ雨垂沢林道の終点部である。 この雨垂沢林道だが、近年著しく荒廃し、もはやこの終点部にたどり着くことは出来ない。 かつては、しいたけ(と思われるキノコ)が自生していたのだが…。 いま来た方向を振り返ると、白山川の深い峡谷の向こうには、台形の山(館山という)と、さらにその向こうに日本海が見渡せる。 ここもなかなかの絶景である。 |
再び上り坂となり、白山川右岸の深い植林地帯のなかを、フラットな路面の道のりが続く。 市内有数の山菜取りのメッカであると同時に、先にはまだまだ多くの伐採地が存在するので、不通であった2年前の攻略時にも、特に道が廃れていることも無かった。 目立つ場所に作業小屋(現役)がある。(写真左) 畑の沢林道は未整備の林道だが、開通当時に配置されたと思われる標識が、半ば朽ちた状態でいたるところに残る。 写真右は、最近は新規で設置される事が少なそうな、『警笛鳴らせ』の標識である。 今回、この一本しか見つけられなかったが、昔はもっとあった気がしたが。 |
同じ様な景色のカーブを繰り返しながら、徐々に上流へとすすんでゆく。 植林地帯はまばらになり、辺りには自然林が目立つようになる。 この写真の箇所は、最近法面の改修がされたようで、この道には不釣合いな感じがした。 道は、再び下り基調になる。 |
道は何度も小さな沢を跨ぐが、それらの多くには、沢の名が書かれた立て札があり、単調になりがちなこの区間に変化を与えてくれている。 ここは、銀山小屋沢というらしい。 なんとも意味深な名前だ。 この一帯の山中ではかなり以前、亜鉛を産出したと言う話を聞いたことがあるが、やはりこの地には銀山があったということなのだろうか? まさか銀ではないだろうが、白っぽいガレ場が続く。 道は下り続けていく。 |
ここまで、から4Kmほど、全般的には、下り主体の道なりであった。 この地点の海抜は、約200mといったところか。 そして、ここから先、峠までの8Km弱、長い長い登りが続くことになる。 辺りは手付かずに近い原生林のように見える。 また、白山川の源流部である辺りには、多くのシダ植物が繁茂し、道路脇の自然のままの崖や土は多く水気を含み、緑のコケに覆われた場所が多い。 蒼蒼とした、生きた森の姿だ。 |
予想外であったが、ここで通行止めがしかれていた。 といっても、物理的な閉鎖ではなく、造林作業に伴う関係者以外立ち入り禁止の告示である。 実際、チャリは通れるだろうから、迷わず突入だが、余計な邪魔が入るかと思うと、気が重いなぁ。 この辺りが、全線でもっとも北に位置し、隣接する井川町との交通は、俎山(標高722m)の急峻さによって、完全に断絶されている。 |
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