岩手県内陸の水沢市と沿岸南部の陸前高田市とを結ぶ北上山地越えの国道が一般国道343号線である。
途中大きな街は通らず、坦々と農村地帯の小さな峠を乗り繋ぐ道のりで、道中の最高所が海抜450mたらずの笹の田峠である。
この笹の田峠を語る上で欠かせないのは、岩手県内では2例目となるループ橋だ。
地形を生かしたゆったりとしたループは、あらゆるレベルのドライバーと同乗者に楽しみを与える、素晴らしい道と賞賛される。
しかし、そのループを中心とした現道が完成する以前の道は、もう忘れ去られたかのようだ。
多くの地図からも、抹消されつつある。
古くは今泉街道上の峠として内陸と沿岸の交易の舞台となった歴史の道。
笹の田峠に、いま再び静かな時間が流れている。
もう、二度と峠に賑わいが戻ることはないだろう。
旧道の今を、レポしたいと思う。
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