その4 | 県道15号線 保呂瀬旧道 | 2001.4撮影 秋田県南秋田郡五城目町 |
県道15号線は、秋田市のJR秋田駅近くに始まり、北上。太平山の脇を越え、五城目町に至る。その後は進路を西に変え、八郎潟町JR八郎潟駅付近にて国道7号線に至る、全長44km余りの主要地方道だ。
五城目町恋路スキー場に近い保呂瀬地区は、1995年竣工の保呂瀬トンネルを含むバイパスが貫いており、旧道が存在する。
手軽に旧道の風情を楽しめるので、昔から愛用している道だが、レポートにするほどの分量はないので、ここに紹介したい。
写真は、恋路集落から出て、いよいよ馬場目川沿いの旧道区間に入る部分。現道のトンネルが見えている。
現道の保呂瀬橋の下から、保呂瀬トンネル東坑口を見上げる。
馬場目川は、この時期(4月下旬)、太平山からの多量の雪解け水を通しているので、ものすごく水量が多く、滔々と流れていた。
同じ場所から、今度は旧道の進路を撮影。
旧道の保呂瀬橋は、赤い欄干の目立が目立つが、かなり草臥れている。
ちなみに、この保呂瀬橋が渡っているのは、馬場目川ではなくその支流の保呂瀬沢である。
そして、その袂に、朽ちた白い看板が立っているのが見えるが、これは、一軒宿の保呂瀬温泉の入り口である。
旧道からの入り口は、ガードレールで閉じており廃道だ。
この旧道区間のハイライトが、この雪崩覆い連続地帯。
新旧取り混ぜた三つの雪崩覆いが間隔を置かず続いている。
この区間は落石や路肩崩壊が頻繁で、封鎖されているわけでもないが、半分廃道のようだ。
二つ目の雪崩覆い内部。
鉄筋製の明らかに古い作り。
側面の崖は固められておらず、岩肌が露出している。
うーーーん。 いい、眺めだ。
ちょうど旧道区間の中央付近。
最も現道から離れるのは、このあたりだ。
旧道は全線において馬場目川の渓谷に沿っており、紅葉シーズンなどはさぞ美しいだろう。
舗装はされているが、かなりウェットであり、ドライブするにはちょっときついかも知れないが。
この先、500mほど走り、巨大な採石場跡の路頭が見えてくると、まもなく現道に合流する。
その先も所々に、旧道が残っており、のんびり探索するにはもってこいの一帯だ。
ここは、好きですね。
でも、ウェット過ぎるんだよなー。
濡れるんだよなー。