その5国道105号線 矢向峠 旧道2001.4撮影
 秋田県仙北郡南外村


 大曲市から、本荘市に向けて国道105号線を走ると、途中は出羽丘陵の只中であり、小さな峠が連続する。
そのうちの一つ矢向峠は、大曲市と南外村の境を成すもので、大曲市街を出て最初の峠となる。 現道は、1985年開通の矢向トンネルを含むバイパスで短絡しているが、旧道はトンネルの手前で、分かれる。
写真は、分岐点。


 直線的な現道にそって、やはり直線的に登ってゆく。
ただし、高度差は次第に開いてゆくが。
現道にトンネルが現れても、旧道は意に介さず、まっすぐのまま。
両側から雑草が伸び、だいぶ草臥れてはいるが、舗装はしっかりしている。



 早速峠が現れた。
ここまで分岐点から、僅か500mほど。
道幅も十分で、かつ直線的であり、それほど難所であったようには思われない。
低山の峠らしく、切り通しからの視界は開けない。
私は春先に探索したが、雑草の茂る夏場ならなおさらだろう。
写真に写る「南外村」の境界標識など、夏場は見逃すかもしれない。



 南外村側の下りは、大曲市側とはうって変わって、ヘアピンカーブもあり、勾配もきつい。
なるほど、難所だった。
付近には産廃処分施設があり、この道も、現役で利用されている。
もっとも、施設がらみの利用が殆どのように思われたが。

 この先、現道の下を一度くぐると、まもなく合流点だ。



 合流地点から、峠を振り返る。
旧道の入り口は、高速で走っていると見落とすかもしれない。
15分程度で攻略可能な、マッタリとした、旧道峠である。





 マッタリだよな。ここ。
旧道峠にしては、余りにも簡単に通り抜け出来るので拍子抜けしてしまうが、たまにはこういうのが無いと。
直線登りが長いので、暑い時期にはなかなかのハードルートになるかもしれない。
わたしは、夏は来たくないなと思った。
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