その6
国道105号線 矢立峠 旧道
2001.4撮影
秋田県仙北郡南外村
前回紹介した矢向峠から、10kmも行かないうちに再び峠が現れる。
それが、南外村と大内町を隔てる矢立峠である。
(矢立峠は、国道7号線の青森秋田県境の峠と同名である。そもそも、秋田の低山にはなぜか“や”の付く峠が多いのだ。)
幾分矢向峠よりも高度もあり、峠区間も長い。
現道は平成に入ってから矢立トンネルを供するバイパスへと変わっており、旧道が残っている。
峠の東(南外村)側は、殆どが新道に切り替わっており、結構な距離の旧道が存在する。
ただし、この写真の場所のように、新道に交錯したり分断したりの場所がおおく、まとまった距離を探索することが出来ず、萎えた。
また、余り古さは感じられない。
いよいよ峠が近付いてくると、やっと旧道と現道が分かれた。
写真は、ヘアピンで沢沿いを辿る旧道の上をパスする現道。
かなりの勾配とコーナーがあり、旧道は難所であったと思われる。
一度現道に合流するが、すぐに右に分かれる。
写真の通り、まず気が付かないということは無いと思う(笑)。
いよいよ峠であるが、現道は土の下だ。
切通の峠は、なかなかアスファルトのほころびっぷりが良い。
冬場は相当の突風と吹き溜まりに悩まされ、春先には雪崩の危険が高かったのではなかろうか?
秋田では、こういった切通の峠は殆どが、スノーシェルターに覆われているのだが。
この先は大内町なのだが、特に境界を示す標識は見当たらなかった。
切通の先で、突如道は分断されていた。
現道との高度差は3mほど。
引き返すのは癪なので。
チャリならではの…。
強行突破!!
のはずが…、
怖気付き、未練たらしく崖沿いを進んでみたの図。
えーーい。
こんなことでは駄目だ!
意を決して、今度こそ駆け下りて、何とか攻略完了。
大内側から、先ほどの切通とトンネルを望む。
写真では見づらいが、中央の切通のすぐ下に、トンネルも写っている。
矢向峠とは、名前も立地も双子のようであるが、こっちのほうが、ちょっぴり辛口である。
それでも、楽なほうだが。
一つ一つは大きくなくても、かなりの数の旧道が、出羽丘陵にはありますな。
チャリでやるには、移動がちょいとダレがちなのが、たまに傷か。
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