洋皿 | 5 | 盃 | 10 | ||
小丼 | 5 | 手筆 | 2 | ||
釜240m | 1 | 丼 | 3 | 米入レ | 1 |
灰皿 | 2 | 湯呑 | 5 | 番傘 | 2 |
五徳 | 1 | 火鉢 | 1 | ||
茶わん | 5 | 当り鉢 | 1 | ||
小皿 | 5 | コンロ | 1 | ||
中皿 | 5 | 徳利 | 5 |
箱の裏には、生活用品の名前と数が列挙されていた。
当宿舎の炊事にかかわる「備品一覧」と思われる。
箱自体も、不足品を運び入れる「通い箱」のような性格のものだったかも知れない。
その内容からは、当時の山暮らしにおける食生活と、定員が5名であったことが垣間見れる。
例えば、茶や酒・タバコが当然のように嗜まれていたということ、焼き川魚の料理が頻繁にあったこと。
2本しかない番傘を使ったのは、炊事係の女性だろうか。
それともたまに視察に来ただろう営林署の“お偉いさん”を出迎えるためだろうか。
「当り鉢」とは擂り鉢のことだが、スリに通じるとして忌んだ風流な表現だ。
箱の中身はともかく、この裏蓋のメモは営林署時代の遺物と考えて間違いないだろう。