約10ヶ月ぶりの更新となる、玉川森林鉄道のレポート。
今回は、「その9」として、田沢湖町鎧畑地区の鎧畑ダム付近の軌道跡を辿っていこう。
久々なので復習するが、玉川林鉄の特徴として、この鎧畑ダムによって付け替えがなされたと言うことが挙げられる。
昭和33年に完工した玉川水系鎧畑ダムの建設に伴い、昭和31年に、水没区間とその前後約5kmが、それまでの玉川右岸から、左岸へと付け替えられているのだ。
また、この付け替え軌道は特殊なもので、併用軌道、つまりは、車道が併設された軌道であったのだ。
そして、昭和38年には早々と同森林鉄道は廃止となるが、その後も付け替え軌道は県道として、さらに昭和53年には、同線は国道341号線に昇格している。
その後、平行する新道の建設が進められるに及び、平成17年時点で、付け替え軌道時代の車道で現役なのはわずか1km程となってはいるが、いまだ旧道として、その大部分を辿ることが出来るのだ。
一見すれば、国道の旧道にしか見えない廃隧道群に、実は併用軌道という歴史があったことなど、もう忘れ去られたかのようである。
今回は、その併用軌道区間で、唯一現役である部分も紹介しよう。
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