河辺町協和町
2003.5.26

  総  評 
 県都に隣接する河辺町と、その南に接し、大曲平野の北端をなす協和町。
分布としては、地域の東西に長い谷がいくつも形成されており、そこには縦横無尽といってよいほど林道が多い。
またそれらのほとんどは、沢の上端で行き止まりとなるので、長いピストンコースが多い。
もっとも、国道46号線の南北で、その印象は大きく異なる。
先に述べた、長いピストンは北部の特徴であり、南部は丘陵的な景観を見せる。
もともと鉱業や林業が栄えた地だけに、軌道由来のものを含め、古い林道が多いのも特徴といえる。

とにかく、この一帯は林道が多く、相当に走り込んだがまだまだコンプリートは遠い。
一本一本の規模が大きく、険しいので、一回の探索で攻略できる本数が制限されるのだ。
推定実走率は、70%とさせてもらう。
丸舞林道  
林道8500m  県道308号線の三内内川から入る。標柱があり、わかりやすい。3.7kmほど良く締った砂利道をすすむと、太平山の丸舞登山口に出会う。一段と狭隘になった道を南又沢に沿って進む。次第に谷底から遠ざかり、道は断崖にかかる。登山口からは4.7kmで終点だが、終盤の2kmほどは瓦礫に埋もれた場所もある完全な廃道だ。途中、魚光滝があるが、確認できでいない。
三内丸舞口南又沢上流
1999年一部廃道
河北林道  終点(比立内)  熊見峠付近  郡境の峠  ガレた河辺側の道
県道34400m  県を代表する林道のひとつ。河辺郡河辺町と北秋田郡阿仁町を結ぶ。昭和41年竣工の34km余りは、県道308号線に指定された今も、大半が乗用車通行困難なダートだ。郡境の峠は海抜700mに及び、長さだけでなく、その攻略の辛さも、県内トップクラス。非常に多くの支線を有する。近年は、ほとんど年中通行止めで、相次ぐ災害の復旧に追われている。
河辺町三内阿仁町比立内
2002年砂利・舗装
三内林道  
林道6500m  河北林道河辺側の起点は岩見ダムの脇だが、このダムサイトを渡って、ダム湖対岸を走る道。
河北林道からはいくつもの赤い橋が見え、気になっている人も多いだろう。かなり荒れた一般車立ち入り禁止の道だ。
1999年以前ダート
深渕沢林道  
林道4800m  ダム湖畔から、東に登る長大な支線。深渕沢のはじめから最後までを共にする。途中には森あり、九十九あり、断崖ありで盛りだくさん。4kmほど進んだ地点で、一見終点と思わせて、さらに九十九で登る場所があり、うんざりだった。難渋。
2002年砂利
井出舞林道  
林道4800m  河北林道井出舞園地から分岐し、井出舞沢を遡行する林道。終点は、太平山地の最高峰で秘境色の強い白子森の登山口のはずなのだが、近年荒廃が進み、車道とは思えない道にさすがの私も引き返した曰く付きの道。いつかリベンジ!
1999年以前劣悪な廃道
タダノ沢林道  
林道700m  井出舞林道起点から約2kmの地点、本線の対岸に渡り斜面に取り付く支線林道。急な登りが続くが約700mで大崩壊。その先は不明である。
1999年以前廃道
上荒沢林道  
林道4100m  井出舞園地のすぐ先から、東側に分かれる支線。川原のような砂利がまず行く手を阻む。我慢して進むと、次は九十九折の上り。一気に高度を上げ、振り返ると太平山の峻険な山頂部が目立つ。そのまま、しばし上荒沢を遡上し、終点。
1999年以前砂利
院瀬沢林道  
林道6600m  院瀬沢の出会いに大きな標柱があり、わかりやすい支線。その行き先から、番鳥森林道とも言うようだ。河北林道最大の支線であり、最も苦しみに満ちた道でもある。巨大な崩落の先の終盤2kmほどは、完全に廃道化しており、終点も不明確。限界。
1999年以前廃道
下院瀬沢林道  
林道2700m  院瀬沢林道の支線で、起点からわずか300mの地点が分岐点。林道名同名の沢を遡上するが、急な沢であり、道も険しい。終盤は荒れている。途中曲り滝があるが、確認できない。
2002年ダート
中院瀬沢林道  
林道1600m  院瀬沢林道の支線であり、起点から2100m地点で分岐。この分岐点では、橋を渡る方が本線であるから注意。河北林道の一帯ではこれがもっとも容易な林道か? じめじめはしているが。
2002年ダート
赤倉沢林道  
林道2300m  高布沢橋を渡り入る。河辺側最奥の支線だ。森林軌道跡の林道で、わずか2km足らずで著しく廃道化し、不明瞭になる。中盤で、かつての軌道用隧道の近くを通っていると思われるが、未確認。
1999年以前廃道
杉沢林道  
林道13900m  一帯で最長のピストン(袋小路)林道であり、往復すると30km近くになる上に、支線もやると河北以上になるという、恐ろしい道。 ここもかつては森林軌道が走った道であり、景色は最後まで沢沿いで、やや単調。その渓流美は、特筆に価するが。その延長の割りに支線の数は少ない。とにかく、本線を最後まで辿るだけで大変なのだが。
岩見杉沢番鳥森西稜線下
1999年以前ダート
由小屋林道  
林道500m  最も下流の支線だが、ここまでも起点から5km近くある。立派に標柱が立っている割には、非常に短い支線である。使われてもいないようで荒れ気味。勾配もきつく、体力を浪費する嫌な道だ。
1999年以前砂利
トクサ沢林道  
林道1500m  杉沢林道の起点から5kmほど入った地点から、北側に伸びる支線。急な勾配と意外な長さに辟易すること請け合いである。面白みの無い支線であり、敢えて立ち入る理由は無いだろう。
1999年以前ダート
荒沢林道  
林道1500m  杉沢林道の起点から11km以上も入った場所から、北側の支流に沿って伸びる急な林道。このあたりでは普通、支線に入る気力も萎えているはずだが、根性で登ってゆけばなかなかの眺望。荒れている。
1999年以前ダート
小出沢林道  
林道2300m  時間的都合により、残念ながら全線走破しなかった林道。特に代わり映えのない林道だが、起点から2300m地点の支線分岐点で引き返した。手持ちの地図(しかも複数の)には、途中、沢をくぐる隧道が描かれていたが、実在しない。多分原図の誤り?いずれは全線を走破するだろうが、興味が沸いて、来ない。
三内東小出沢上流
1999年以前砂利
田沢林道 神内−鵜養間の道  鵜養−西木間の始まり  橋だけ幅が広い
 途中、自然に還っている部分も…  峠の黒崎森トンネル
スーパー林道55000m  県内最長林道で、全国26路線のスーパー林道のうちの県内にある唯一のもの。河辺町に始まり、西木村、田沢湖町まで至る壮大な道だが、ここ10年以上、荒廃により不通のままだ。とてもここに書ききれないほどいろいろある道なので、「ルートレポート」をご覧いただきたい。メインである鵜養−西木間を詳しく紹介している。ちなみに神内−鵜養区間は、変哲のない林道だ。
河辺町神内田沢湖町玉川
2001年砂利・一部廃道
福田林道  終点の福田集落は廃村
林道2300m  岩見小平岱に目立たぬ入り口がある。さして険しい道ではないが、砂利道。1kmほどで田沢林道と十字を切る、その先は一気に下る。下りきったところにやや開けた盆地があり、そこが終点、福田集落。無人の集落は、荒れ放題だ。恐ろしげ。
2000年砂利
県道28号線不通区 (河辺側) 入り口(左折)  すさまじき廃道  終点?
仮説林道計測不能  県道28号線は、いまだに河辺町と協和町の間に不通区間がある。僅か数キロと侮って、無理やり反対側を目指した男の末路は、悲惨だった…。結局、そこに道などなく、あった痕跡すら認められなかった。ここは、廃道ではなく未開通区間なのだ。
2000年廃道
和田小又林道 起点
林道11600m  河辺町有数の長大ピストン。特に目立った支線もなく、11km以上ひたすらの小又川遡行。しかし小又川の水量は多く、奇岩・景勝が連発する。密かに魅惑の林道である。 さすがに帰り道はだるいが。終点付近の1kmほどは荒れ気味だが、ここまで来たなら、かんばって終点の広場に立ちたいものだ。
岩見鵜養小又川上流
1999年以前ダート
畑林道 (仮称) 重傷を負って倒れた愛車
仮設林道4500m  ここは、ヨッキれんの記憶に残る敗北の地。小雪の降る中、枯れ草に覆われた廃道を突き進む。あまりに異常な勾配にムキになってこぎ足に力を込める。込めすぎ、リアディレイラーが破損。フレームまで破損。…結局、押しで終点までたどり着いたものの、その後、自走叶わず、自宅までの延々20km、雪道を押して歩いた。チャリも、その後長く入院した…。もう、どうでもいい道。
和田 畑−−
1999年以前廃道
大稗田林道  
林道2500m  こ河辺町と、秋田市上北手とを分け隔つ筑紫森の山地。最高でも標高114mしかない、「こんな稜線を超えれぬはずがない」、そう思い挑んだのがこの道。 何の変哲もない舗装路で農道だと思っていたが、しっかりと林道名が与えられている。終点からは意外に切り立った稜線に阻まれ、それ以上進むことは叶わなかった。
和田黒沼筑紫森山麓
1999年以前全線舗装
小黒川林道 廃村七袋 広い終点
林道7400m  県道28号線の終点に近い君ヶ野集落から、入る。やや高台にある集落を離れると、すぐに道は急なくだりで、小黒川に出会う。この先5kmほど、沢底の薄暗い道が続く。何度か沢を渡ると、小盆地にいくらかの農地と、民家が現れる。そこが七袋集落で、近年廃村となり住むものはいない。さらに2.5kmほどで、造林地の終点。途中何本かの小支線がある。
境 君ヶ野船岡 七袋
2001年ダート
君ヶ野支線 (仮称) 突き当たりは線路  廃線跡を利用した隧道  潜ればもう終点
林道1000m  小黒沢林道の君ヶ野側の起点付近から西に伸びる短い支線で、途中昭和50年ごろまで利用されていた奥羽本線の旧船岡隧道を潜る。そこはちょっとした探険気分が味わえるが、結構怖いぞ。油断召されるな。出れば終点。
2001年一部廃道
県道28号線不通区 (協和側) 宇津野〜七袋間  分岐点  廃道  終点
仮説林道4400m  県道28号線は起点にも近い協和-河辺間の町境部が不通である。無理やり辿るなら、宇津野から舗装された小道で七袋へ、2kmほど小黒川林道と重なり、その後、明らかに仮説林道っぽい廃道を1kmほど、そして終点。
2001年一部廃道
10 船岡林道  
林道8000m  協和スキー場との分岐点から始まる。県道316号線に指定され改良された道で、谷間だが、舗装された2車線。唐松温泉を過ぎ、協和ダムが間近になると、一気にダムサイトまで直線登り、直前に大川前トンネルあり。見晴らしの良いダムサイトを過ぎる。立派な舗装路は、湖の先端で県道終点と共に終了。船岡林道の終点もこの辺りで、その先に続く道は、朝日又林道。
船岡 庄内朝日又沢
1999年以前舗装・砂利
朝日又林道  
林道2700m  船岡林道に続き、協和町と西木村の境を成す険しく高い稜線の深くまで入り込む林道。 しかし、谷間に瓦礫に埋もれた廃道が続くのみで、殆どまともに走れない。たとえその奥まで徒歩で立ち入ったとしても、峠を越える道は現存しないようである。
1999年以前廃道
協和ダム管理道路 (仮称)  
林道5000m  協和ダムの下流2kmほどの地点で、船岡林道(PR308)と分岐。1.5kmほどは、旧船岡林道を進む。目の前に巨大なダムがそびえるようになると、一気に九十九折でダム左岸に上る。後は湖畔に沿った砂利道。最後に再び船岡林道に合流。
1999年以前舗装・砂利
11 神小屋敷林道 起点  開放的な新設線  集落を見下ろすラスト下り  終点
林道4700m  旧県道28号線で奥羽本線の跨線橋の袂に標柱のある入り口がある。すぐ砂利道になり、登る。1kmほど進むと後はアップダウンの繰り返しとなるが、比較的勾配がきつい上に、新設線らしくバラストのような砂利に苦戦する。3kmほどで、一度沢に降り、分岐点。左が本線だが、右は未走である。もう一度小さな峠越えで、後は一気に宮田又沿いの宮田集落へ降りる。
境 一ノ渡境 宮田
2001年砂利
米ヶ森林道 (仮称) 起点(国道46号線)  途中の水道施設
林道1400m  この林道は、正確には神小屋敷林道とは接していないし、支線でもないが、規模が小さく、隣接しているので、ここに紹介した。宮田集落から、米ヶ森の山麓を掠め、国道46号線上荒川に出る小林道。
2001年砂利・舗装
12 荒川林道 沢内水沢林道分岐付近
林道実走分1000m  宮田又沿いに、源流部まで伸びる長い林道だが、どこを起点とするか悩んだ。元来は、国道46号線からの分岐が起点であったと思われるが、現在では途中に広域農道も通り拓けた、そこで最奥集落である徳瀬とした。一方の終点は、かつて宮田又鉱山が稼動した地を通り、明善森の北部にも及ぶようであるが、ほとんど未走である。長大な今後の課題林道だ。
荒川 徳瀬明善森北部
2002年砂利
牛沢徳瀬林道 起点(国道46号線)  峠付近
林道2000m  国道46号線に面した、荒川三軒屋から、狭い舗装路が北に伸びる。一気に上り、1kmほどで峠。登った分下ると、広域農道に合流し、まもなく徳瀬集落に出会い、終了。
2000年舗装
13 向築茂砂子沢林道  起点にある標識 宇津野付近は濡れっぽい
農道2800m  淀川沿いの宇津野と宮田又沢の滝ノ下とを結ぶ山越え路線。現在では、宇津野滝ノ下徳瀬線と言う農道に転じているが、元は林道であり、ダートも残っている。近年付近に広域農道の工事が進んでおり、利用者の低下による廃道化が懸念される。
船岡 宇津野荒川 滝ノ下
2000年舗装・ダート
14 滝の沢林道  
林道6900m  滝ノ下集落は、滝沢と宮田又沢の出合だが、これは、ここから滝沢に沿って北東に伸びる林道。集落を離れるとすぐに砂利道。沢沿いを3kmほどで、沢内水沢林道との十字路。本線は直進。この先は勾配が増し、2kmで峠。この峠の北側斜面は協和スキー場であり、リフトなどが見える。ヘアピンの下り坂を進むと、まもなくスキー場駐車場を経て、庄内にて終点。
荒川 滝ノ下船岡 庄内
1999年以前砂利
16 牛沢又沢林道 起点 広い道幅
林道実走3000m  国道46号線から観光坑道であるマインロード荒沢までは2車線の舗装路。しかしそこを過ぎるとまもなく、砂利道となり、起点の標柱がある。2kmほど、ダンプの往来する、非常に幅広い林道を進むと、沢内水沢林道と分岐。本線はここを左折し橋を渡る。さらに道は続いており、延々5kmほどあるようだが、未走だ。ダンプが多くて、調査に行く気が萎える道だ…。
マインハロード荒沢明善森東部
2002年砂利
日影沢林道 起点  終点の広場  支線の歩渉部
林道2200m  牛沢又沢林道の起点から2.2kmほどの地点から東に分岐する林道で、林道名にもなっている小さな沢に沿う。特筆する点のない、平凡な林道で、勾配も緩く容易だ。途中、南に向かう支線があり、僅か100mほどでこの支線は沢内水沢林道に合流する。
2002年砂利
鉱山軌道跡の道 第一門鑑跡  トロッコ跡の道  終点間近の橋
林道1400m  国道46号線荒川の太平パス停からはいる小道は、マインロード荒川に直通する歩道兼サイクリングロードになっている。細いが全面舗装で走りやすい。元々は鉱山軌道の跡で、勾配も緩い。途中には、かつての鉱山の繁栄を忍ばせる遺構がいくつもある。
2002年全線舗装
17 繋川林道 (仮称) 起点(右)  狭い谷  畑山の直下の田んぼ  終点間近の崖道
林道4700m  国道46号線の米ヶ森バス停付近、目立たない道が杉林の中に始まる。この道は、荒川鉱山の中で最も早く栄えたが、一夜の大落盤で消失したといわれる畠鉱山跡の一帯を通る。しかし、現在ではまったくその痕跡はなく、大変長閑な沢沿いの林道である。狭い崖の道を乗り越えたと思えば、小盆地の田園地帯が現れたりと、景色の変化が楽しい道。やや荒れた部分も。
荒川 米ヶ森稲沢 落合
2001年砂利
長者森林道 起点(国道46号線)  峠の切通し
林道3300m  国道46号線下大平バス停に、標柱のある入り口。一旦下るが、橋を渡って再び上りへ。ここの登りは短いが勾配がきつい。真っ白な露頭が目立つ切通しの峠を越える。途中、広い牧草地の中を通る。最後は九十九で下り、繋川林道へ。
2001年砂利
落合滝ノ沢林道  
林道1600m  繋沢林道の終点付近(落合)から、南へ伸びる支線林道。畠山の北東斜面に取り付き登るが、勾配が急になるとまもなく終点。
1999年以前砂利
18 沢内水沢林道 荒川-宮田又沢間 宮田又沢橋
広域基幹林道19300m  県道316号線の芋台から、標識のある入り口。第一区間は、小牧森と大牧森の山頂付近を経由する4.8kmの峠越え。成熟した杉林が美しい。滝の沢林道とぶつかるが、本線は直進。第二区間は、ここから4.4kmでやや荒れた峠区間。荒川林道とぶつかるが、本線はやはり直進。大きな橋を渡り、再び3.0kmの峠越え。マインロード荒川に出ると、ここから2.5kmほどは、牛沢又沢林道と重用となる。再び分かれると、第四区間の始まり。7.1kmの長いそして高い峠越えだ。この区間は開通して間もない。やっと国道46号線に脱出。難度の高い林道だ。
船岡 芋台稲沢 水沢
2002年砂利
19 奥山沢林道  
林道7800m  国道から稲沢小学校の手前の道を入る。1.6kmほど道なりに進むと、牧草地があり、奥山溜池がある。標柱があり、砂利道になる。ここからの6.6kmほどは、鬱蒼とした沢の道。分岐点があるが、左は廃道ですぐ終わり。右が本線で、九十九折の上りが始まる。1.2kmほどで、再び支線(左)と分岐し終点。なお、右は諸形沢林道で1.2kmほどで終点となる。
稲沢 奥山奥山西斜面
1999年以前砂利
諸形沢林道  
林道1200m  奥山林道の終点から約1.2kmの、沢を離れ九十九折で斜面に取り付く部分は、諸形沢林道と呼ばれる。 そこには朽ちた道路標識などもあり、歴史のある林道のように思える。終点の伐採地からの眺めは大変良い。
1999年以前砂利
20 峰吉川林道  
広域基幹林道16900m  仙北平野の北端に東西に長い稜線を張る、畑山がある。そこを東西に縦貫する長大林道。国道13号線、峰吉川に標識のある入り口。狭い砂利道を2.5kmの上りで最初の分岐点、左折。勾配も緩まり松林の中1.5kmで、天皇御野立所を示す立派な石碑のある分岐。右折。なお、この1.5km区間は旧羽州街道。1.3kmで峰の山山頂部、出羽湯ノ沢林道と分岐。本線はさらに稜線上を進み、アップダウンを繰り返しつつ畑山山頂付近を経て、9.8kmで水沢林道とクロス。なおも続き、1.8kmで県道252号線とぶつかり終点。
峰吉川 半仙稲沢 水沢
1999年以前砂利
出羽湯ノ沢林道  
林道4700m  国道46号線が境に始まり、約1km地点の中野地区から、目立たない舗装路が南へ伸びている。すぐに町から離れ、田んぼの中へ。砂利道となり、森へ入る。緩やかな上り基調の道は、4.6kmで峰吉川林道へと合流。未舗装だが走りやすい道。
1999年以前砂利
21 水沢林道  
林道実走4500m  国道46号線から少し入った落合集落より始まる。800mほどで峰吉川林道とドラム缶のある十字路。直進が本線。はじめアップダウンするが、まもなく西仙北町との境をなす峠。町名標識あり。下りは九十九で、まもなく辺鄙な田ノ沢集落。沢なりに進むとそのまま芦沢林道に入る。本線は舗装路となり、左折。4.5kmほどの緩やかな峠道を経て、刈和野今泉で県道252号に合流するようだが、この区間は未走。
稲沢 落合西仙北町刈和野
1999年以前砂利・舗装
青平林道  
林道5900m  田ノ沢集落から、芦沢に沿って延々と下り、西仙北町刈和野芦沢にいたる林道。起点から2kmほどは、非常に水溜りの多いダート。その先僅か500mほどだが、芦沢の谷底に降りる部分の九十九折は、廃道である。ここに耐えると、あと3.4kmほどだ。途中芦沢林道が北に分岐する。
1999年以前一部廃道
22 諏訪山林道  
林道11000m  奥山林道とは国道46号線をはさんで反対側の入り口。沢沿いの道は3.2kmほど続き、勾配が増してくると、一気に町境の峠へ。ここまで起点から4.7km。見晴らしがすばらしい。峠の先は、長い下りだが、大変にガレた危険な道。3kmほど耐えると、沢筋に降りる。ここには目を見張るような巨木があり必見!3km強で、土川心像の町道にて終点。変化に富んでおり印象深い道。
稲沢 奥山西仙北町土川
1999年以前ダート
23 平尾鳥林道 (仮称)  
農道・林道実走3000m  雄和町の北東端である平尾鳥集落から、沢沿いをさらに北東に伸び、山を越え、協和町西端の船沢で国道13号線の旧道に至る道。はじめの沢沿いの3kmほどだけしか実走していないが、この区間は併走する広域農道のため、通行量が極端に少ない農道だ。
雄和町平尾鳥船岡 船沢
1999年以前舗装・ダート
船沢林道 (仮称)  
林道2500m  平尾鳥林道から分かれ、やはり国道13号線に下船沢で合流する、短い峠道。狭く薄暗い道で、泥っぽい部分も。見通しも効かず、印象に残らない道だった。
1999年以前砂利
24 善知鳥林道 (仮称)  
林道5100m  善知鳥集落にて出羽グリーンロードから入る。まもなく秋田道が現れ、峠までしばらく併走する。2.5kmほど登りきると、修羅沢跨道橋で高速を跨ぐ、実質ここが峠だ。下りは高速から離れ、2.5kmで県道319号線に合流。
雄和町善知鳥下淀川 中村
1999年砂利
25 小種林道 (仮称) 起点にある産廃施設
林道6900m  ラブホテル街道と化している、船岡の国道13号線旧道。そこから沢沿いに南下する道で、産廃処理施設が入り口にある。通行量のない割りに立派な2車線。しかし突如、芦原のなか泥道に! 最もダーティな部分は短いが、その先は未舗装の農道だ。ところどころ田畑があるが、棄てられた土地も目立つ。廃村古小種を過ぎ、秋田道をくぐると、国道341号線に合流し終点。
船岡 船沢中淀川 千着
1999年以前舗装・ダート
26 半仙下の沢林道 起点  2000年頃開通  終点
林道5900m  峰吉川の国道13号線旧道から西に伸びる。この部分は奥羽本線の車窓からも見える。いきなり簡易舗装の険しい上り、2kmほどは急な勾配が続く。稜線上に立つと、大変に見晴らしが良い。起点から3.6kmで滝の沢林道と分岐。本線は右折。この先は古くからある区間で、やや荒れたダートを雑木林の中下っていく。2.3kmほどで国道341号線にて終点。
峰吉川 半仙中淀川 白岩
2000年砂利
滝の沢林道  起点(右)
林道3600m  半仙下の沢林道から、雄物川沿いの峰吉川湯野沢に降りる林道。下り一方の道である。起点はちょうど秋田道の協和トンネルの真上であり、途中でも何度か高速と交錯する。
1999年以前砂利
中長根林道 標柱のある起点
林道1200m  湯野沢林道との分岐点のさらに100m西方が分岐点。比較的新しいようで、砂利の多い林道。ほぼ全線下りだが、いきなり杉林で道が終わる。当然帰りはその分登るはめに…。旨みのない林道だ。
1999年以前砂利・舗装
27 石森林道  峠の登りは案外厳しい 峠の先は広域農道に呑まれる
林道2800m  淀川沿いと宮田又沢沿いを繋ぐいくいくつもの林道の内の一つで、全線が舗装されており比較的良く利用されていたようだ。しかし、近年広域農道が重なるように建設されており、峠の滝ノ下側ではその大半が分断され廃道化してしまった。 今後は地図からも消える定めだろう。
船岡 野田荒川 滝ノ下
2003年舗装・廃道


未走の主な林道
石渕山林道
砂小渕林道
柳台林道
河辺町三内の狭い範囲に3本。標柱を発見しているが、未走のままだ。どれも短そうだが。
遅沢林道協和町と河辺町を結ぶ、遅沢トンネルのやや南にある林道で、3km程度のピストンと思われる。
庄内沢林道船岡林道のダムより下流部には複数の未走支線があるが、標柱を見つけているのはこれのみ。短いようだ。
荒川沢内水沢林道より奥は未走である。かなりの距離と支線がありそうだ。宮田又は廃鉱山なので楽しみにしている。
牛沢又沢林道日影沢林道との分岐点以北は未走。結構な距離がありそうだが、ダンプ道で、余り行きたくはない。
旧羽州街道峰吉川林道から分かれる道のひとつ。旧街道ということで、しっとりとした道だろうか。
畑の山林道畑山の直下にいたるピストン林道。廃鉱山地帯であり、楽しみ。
向小山林道峰吉川林道終点のすぐ近く、県道252号線から西に伸びる林道。標柱を発見しているが未走。
水沢林道西仙北町内、田ノ沢〜今泉間は未走。4kmほどあるようだが、容易そう。
平尾鳥林道 (仮称)両端の分岐点は確認済みであり、短距離だし、余り期待はない。いずれは行くだろうが。