秋田県にある県道のなかで、3桁のものは102番から始まる。
そして、二桁のものは主要地方道に充てられているので、この県道102号線が秋田県の一般県道では最も若い番号の路線と言うことになる。
路線名は、大館鷹巣線。
県内第二の規模を誇る大館市から、北秋田郡の中心地である鷹巣町までを繋ぐ全長18054mが、昭和34年に指定されている。
途中に特に経由地といえるような人口稠密地もなく、大館市と鷹巣町の間にどっしり構える摩当山(標高444m)を越えるだけの、比較的単純な道程だが、平成14年現在でも1.4kmの通行不能区間が指定されている。
たかだか400m強の山を突破できずにいる、不甲斐ない県道の現状をレポートする。
鷹巣町 元町〜田沢
県道102号線に入っても、500mほどは商店街が続いている。
商店街がとぎれると、すぐに周りは水田が目立ち始める。
国道105号線を突っ切ると、今度は栄橋で米代川を渡る。
摩当の起伏ある集落内の道は、ごく最近に改良工事を受けたらしく、非常に快適なものであった。
長らくフリー乗車区間が続いて来たバスも、この田沢が終点である。
ある意味「通行不能宣言」ともとれるのが、この冬季通行止の看板に示された通行止区間の表示である。
田沢地区
さらに100mばかり進むと、一本の砂利道が県道とぶつかる。
杉林に視界が遮られると、ますます怪しくなってきた県道の道。
思っていたよりも田沢川の形成する沢筋は深くまで広くて、休耕地や荒れ地も目立つ水田の間を縫って、畦道同然の県道が続く。
砂利道となってから約1.5kmほど来た。
そして、小さな公園ほどの広さの広場を最後に、轍は消えた。
車道の終点を振り返る。
私は感じた、この掘り割りが将来の県道なのではないか。
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