はじめまして。
先日、灯篭坂大師下の縦長隧道に行った際、
掃除に来られていた古老の方とお話をする機会があり、
この隧道について話を伺う事ができました。
隧道の名称等は不明でしたが、竣工については
「明治21年に開通した」「新道は昭和16年にできた」
と仰っておられました。
80歳になるこの方が小学校に通う際にもこの隧道を使用していたとの事です。
隧道が非常に縦長な事について話をしたのですが、
これに関しては特に気にしていないらしく、これといった話はありませんでした。
ここからは私見なのですが。
・灯篭坂大師近辺の崖には岩を切り出した跡が見受けられる事。
・隧道上部が連結し隧道を成している部分と、切り通し部分がある事。
・隧道壁面が、他の素堀隧道と違い非常に鋭角である事。
・土地の方に、特にこの隧道の形について謂れ等が伝わっていないと思われる事。
・崖上の灯篭坂大師の上に、稜線を巻く旧旧道と思われる道がある事。
・旧旧道と思われる道より、隧道上部の高さが低い事。
等の理由から、隧道の掘り下げ改良工事では無いと思われます。
当初、旧旧道が突き当たる崖に採石を兼ね切り通しを通す計画があったが、
何らかの理由(資金面か、技術面か、切り通しを支える梁が必要だったか)
により、途中部分から隧道に変更されたものと思われます。
今回話を伺った古老の方はたまたまお会いした方で、
再度お会いできるかわかりませんが、もし会う機会があれば
もう少し突っ込んだ話を伺いたいと思います。
駄文・長文失礼致しました。