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  [No.11762] 「史記」での夏代の交通事情の記述が興味深い 投稿者:ある歴史好きの人   《URL》   投稿日:2020/06/06(Sat) 20:30:29

「史記」で、夏の時代の交通事情に関する記述を見つけました。

「禹乃(中略)陸行乗車,水行乗船,泥行乗橇,山行乗檋。
左準縄,右規矩,載四時,以開九州,通九道,陂九澤,度九山。」

この中、特に「泥行乗橇」(泥を行くには橇(そり)に乗る)は興味深いと思います。
約4000年前の中国人が道なき泥沼を橇で走るのは。
平安時代でも既に考えにくいこととなったのでしょう。
今では山行がのhhttps://yamaiga.com/tunnel/kamikita/main1.htmlの1-3節でも記載されてるように、
橇は雪地で使うものだということが常識ですね。

また、山で乗る「檋」については、定説がないようです。
「かんじき」だともいわれるし、「駕籠」だともいわれるし、「謝公の屐」(前または後ろを高くして勾配と打ち消し山歩きを楽にする靴)だともいわれています。

この文の下には、禹が(まるで三島通庸のように)中国の九州の山沢でたくさんの道を通したという記述です。

もちろん遺構どころかこの記述の真実性も疑問視されていますが、
約4000年前には、雪ではなく泥沼を走る橇が車と船と並んで四大交通工具の一つであることが興味深いのではないでしょうか。


  [No.11782] Re: 「史記」での夏代の交通事情の記述が興味深い 投稿者:ぷに   投稿日:2020/06/13(Sat) 12:12:37

「檋」は木偏に右上が「共」、右下が「車」ですね。
「共」+「車」
hhttps://kanji.jitenon.jp/kanjiq/8498.html
>人や荷物をのせて、馬に引かせる大きな車。
>ふご。もっこ。土を運ぶ道具。

左(手)に準縄(測量ロープでしょうか)、右(手)に規矩(コンパスだったかな…)ですから、伊能忠敬っぽい。

日本で泥橇というと有明海でムツゴロウ漁に使うガタスキーや他の地域の潟板なんかがそうだとおもいますが、スケールが小さいかな。
ばんえい競馬が泥レースをすることがあるけれど、こっちのほうがイメージが近いような気がします。


  [No.11786] Re: 「史記」での夏代の交通事情の記述が興味深い 投稿者:M18   《URL》   投稿日:2020/06/13(Sat) 23:07:08

ぷにさん、ご返信ありがとうございました。

> 「檋」は「木」偏に右上が「共」、右下が「車」ですね。
そうです。 数字になってしまって申し訳ございません。《URL》でも確認できます。
「共」+「車」の解説も付けてありがとうございます。やはりその正体が謎ですね。

禹は、何とか伊能忠敬と、三島通庸と、それからもちろん治水の李氷との合体のような人になっていますね。(笑)

> ばんえい競馬が泥レースをすることがあるけれど、こっちのほうがイメージが近いような気がします。
貴重な情報、ありがとうございました。まさに現在にも残っているとは私にとって意外でした。先日書いた
>> 今では橇は雪地で使うものだということが常識です。
とは、間違いでしたね。ばんえい競馬のWikipediaを見ると、確かにイメージが近いような気がします。因みに、日本唯一となった帯広でのばんえい競馬は、現在経営状況があまりに芳しくないそうです。

> 日本で泥橇というと有明海でムツゴロウ漁に使うガタスキーや他の地域の潟板なんかがそうだとおもいますが、スケールが小さいかな。
面白いですね。やはり潮の満ち引きのある泥沼のような浜辺に泥橇の必要性が出ますね。検索してみると、中国福建省の連江県での干狩りにも使われていて、非物質文化遺産(無形文化財)でもあるそうです。


  [No.11788] Re: 「史記」での夏代の交通事情の記述が興味深い 投稿者:ある歴史好きの人   投稿日:2020/06/13(Sat) 23:18:07
Re: 「史記」での夏代の交通事情の記述が興味深い (画像サイズ: 640×359 37kB)

福建省連江県の泥橇です。有明海のものもたぶん同じようですね。


  [No.11787] Re: 「史記」での夏代の交通事情の記述が興味深い 投稿者:M18   《URL》   投稿日:2020/06/13(Sat) 23:11:27

ぷにさん、ご返信ありがとうございました。

> 「檋」は「木」偏に右上が「共」、右下が「車」ですね。
そうです。 数字になってしまって申し訳ございません。《URL》でも確認できます。
「共」+「車」の解説も付けていただきありがとうございます。やはりその正体が謎ですね。

禹は、何とか伊能忠敬と、三島通庸と、それからもちろん治水の李氷との合体のような人になっていますね。(笑)

> ばんえい競馬が泥レースをすることがあるけれど、こっちのほうがイメージが近いような気がします。
貴重な情報、ありがとうございました。まさに現在にも残っているとは私にとってあまりにも意外で、感心しました。先日書いた
>> 今では橇は雪地で使うものだということが常識です。
とは、間違いでしたね。ばんえい競馬のWikipediaを見ると、確かにイメージが近いような気がします。因みに、日本唯一となった帯広でのばんえい競馬は、現在経営状況があまりに芳しくないそうです。

> 日本で泥橇というと有明海でムツゴロウ漁に使うガタスキーや他の地域の潟板なんかがそうだとおもいますが、スケールが小さいかな。
面白いですね。やはり潮の満ち引きのある泥沼のような浜辺に泥橇の必要性が出ますね。検索してみると、中国福建省の連江県での干狩りにも使われていて、非物質文化遺産(無形文化財)でもあるそうです。