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  [No.4214] 六厩川橋 投稿者:ふくたけ   投稿日:2010/01/01(Fri) 07:39:39

ご質問の「SS-14」についてですが、自分なりに調べた見解を。

まず、SSについてですが、最初のSが材質を表す「Steel」、次のSが構造を表す「Structur」ここは、特殊鋼を表す記号やメーカー毎の暗号がくるらしい。

次の数字が一般的には、引っ張りの強さを表すらしい。
現在は、単位「N/mm2」を使うので、3桁になるそうだが、昔は「Kgf/mm2」を使っていたので、2桁になる。

よって「SS-14」は、「一般構造圧延鋼材の引っ張り力が14Kgf/mm2」の材料と判断したが、如何?


  [No.4223] Re: 六厩川橋 投稿者:とおりすがり   投稿日:2010/01/03(Sun) 01:24:43

引っ張り力が14Kgf/mm2の鋼材はいくらなんでも弱すぎるので
スウェーデンの鋼材規格にSS14ってのがあるみたいです。
ただ、これじゃ、JIS G4051(構造用炭素鋼)とか書いてあるのと同レベルでしかないのですが・・・。


  [No.4226] Re: 六厩川橋 投稿者:のら猫   《URL》   投稿日:2010/01/03(Sun) 06:40:56

> 引っ張り力が14Kgf/mm2の鋼材はいくらなんでも弱すぎるので

同感です、とても橋梁の材料になるとは思えません

> スウェーデンの鋼材規格にSS14ってのがあるみたいです。
> ただ、これじゃ、JIS G4051(構造用炭素鋼)とか書いてあるのと同レベルでしかないのですが・・・。

スエーデンの規格は調べたけど判りませんでした
http://jp.misumi-ec.com/tech/mech/jiscomparisons1.html#

当時のJIS規格が判れば話は早いのですが…
施工した会社が判っているのですから、問い合わせてみれば資料が残っているかもしれません
昔の一品限り製品で図面が手書きだった時代の資料は戦争でも挟まない限り意外と残っているものです
昔ながらの職人さんのこだわりというのは、CADでサクサクと書いては消し…の世代とは大変違うものがありますから…

モノが全く違うのですが、そんな実例をみたことがありますので…
千葉県浦安市の郷土博物館が川底から焼玉エンジンをサルベージしてきてレストアしたときのことですが…
奇跡的に残っていた銘板の会社に問い合わせたところ、新造時の図面が保管されていたそうです
さらに製造元の会社がOBに連絡をとったところ、設計・製造にあたった技士が健在と判明、レストアに協力していただき沈没から数十年ぶりに再起動に成功したという話もあります
http://www.city.urayasu.chiba.jp/item1406.html


  [No.4262] Re: 六厩川橋 投稿者:とおりすがり2   投稿日:2010/01/07(Thu) 00:43:44

> スウェーデンの鋼材規格にSS14ってのがあるみたいです。

比較表らしきものがありました。

http://www.mencinger.biz/SteelData/Equivalent%20Carbon-%20Stainle ..... Steel.html

JIS SS400(旧SS41)に相当するスウェーデン鋼はSS13 1100ということです。
逆に、SS14系列に相当するJIS材は存在しないようですが、表の並びから見ると
SS400とSS490の中間という感じですから、橋梁材として不自然ではありませんが...


  [No.4228] Re: 六厩川橋 投稿者:ふくたけ   投稿日:2010/01/03(Sun) 09:16:22

更に調べを進めた結果、数値だけを比較すると、許容応力の数値が近いと感じた。
何れにせよ、これだ!というような出典先が見つからない限り、延々と議論は続く…
メーカーさんに問い合わせることが一番の早道なんだが。


  [No.4235] Re: 六厩川橋 投稿者:まーくん   投稿日:2010/01/04(Mon) 21:46:31
Re: 六厩川橋 (画像サイズ: 1091×456 125kB)

これって結論から言って、銘板の製作ミスと思います…が、いかがでしょうか?

・当時(1959年)のJIS規格(G3101(1952)一般構造用圧延鋼材)では第1〜5種が規定されていますが、最も引っ張り強さの低い第1種でも34kgf/mm2〜(SS34)です。これ以上低い物はありません。(ちなみにSS41は第2種)

・1956年(昭和31年)発行された「鋼道路橋製作示方書解説」では、橋桁用材料として「SS41の規格に適合するものを標準とする。」となっています。
上記2つは土木学会サイトから資料を閲覧できます→
http://library.jsce.or.jp/Image_DB/spec/road/pdf/srb1956/srb1956.html

・そもそも純鉄の引っ張り強さが約20kgf/mm2なので、これより低いことは考えられないと思います。(単位がヤード・ポンド法などや外国規格とも考えられるが時代的に可能性は低いと思う)

・私の撮影した銘板(六厩川橋が完成した頃前後で材質表示のあるもの)を探しましたが、すべて「SS41」が使われています。同じ宮地鉄工所製の川津大橋でもSS41となっています。(ただし"-"ハイフンはない)

・間違いなら工事のとき気づくやろ…と思いますが、現場のおっちゃんはそこまで見ないと思います^^


  [No.4247] Re: 六厩川橋 投稿者:のら猫   《URL》   投稿日:2010/01/05(Tue) 16:32:51

> よって「SS-14」は、「一般構造圧延鋼材の引っ張り力が14Kgf/mm2」の材料と判断したが、如何?

調べても判らないので、専門家のQ&Aサイトで聞いてみました
偶然にもこの林道を対岸から見たことがあるという方から回答がありました
結論から言えば「銘板業者の間違いでしょう」とのことです
旧JIS規格でもSS33までで、それより強度の低い規格は鋼材には無いそうです


  [No.4248] Re: 六厩川橋 投稿者:Bee   投稿日:2010/01/05(Tue) 20:56:44

> 結論から言えば「銘板業者の間違いでしょう」とのことです

そんなところでしょうね。
銘板が鋳物でしょうから、砂型作る時に置き間違えたんでしょうね、1と4。
だけど、納品した方もしたほうだけど、気が付かずに受け取ってあまつさえ取り付ける奴もどうかと思うなぁ。
発注者も検査してないのかな、不思議だ。


  [No.4250] Re: 六厩川橋 投稿者:GEAR   投稿日:2010/01/05(Tue) 21:37:30

のら猫さま>

 私もSS41の間違えかな?と思っていますが、専門家のQ&Aサイトでご質問をして下さったのですね。
 ありがとうございます。

 私もそのサイトを見てみましたが、専門的な興味深いご意見をたくさん頂けているご様子です。
是非そのURLを皆様に公開して頂けないでしょうか?

 BBSでの話題は皆様で共有しましょう(^o^)ノ


  [No.4255] Re: 六厩川橋 投稿者:のら猫   《URL》   投稿日:2010/01/06(Wed) 05:55:21

URLですが、回答を締め切ってから書き込みたいと思います
少々お待ちください


  [No.4257] Re: 六厩川橋 投稿者:のら猫   《URL》   投稿日:2010/01/06(Wed) 14:19:46

リンク失礼しました
予想以上に反響が大きくてびっくりしました

http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&event=QE0004&tid=225979