そうですね、水位上昇と流木による被害には密接な関係があるはずです。
この赤芝峡狭窄部では、
水位が上昇しなければ、流木が橋に衝突することは有り得ませんね。
流木で橋が落ちる場合は、流木の衝突や、橋に引っ掛かった流木が
水流をせき止めた際に受ける水圧によって、
橋脚や橋台が破壊されることで、
支えを失った橋桁が落下するというパターンがまず考えられ、
最初の木橋はおそらく確実にこのパターンでしょうし、
2代目の石造橋脚・鉄・木橋もそうだったかも知れません。
しかし、3代目の総鉄筋コンクリート橋は、上の写真のとおり
羽越水害後も橋脚は揺るぎ無く健在ですから、水流・流木によって
“足元を掬われた”わけではなく、直接、橋桁に外力が加わった
可能性が高いと言えるでしょう。
さて、3代橋の橋桁が、平常時の水位から何メートル高い位置にあったのか
具体的な数値は存じませんが、少なく見積っても15メートル以上はありそうです。
そんな高さまで水位が上がるなどということが本当おこりうるなんて
にわかには信じ難いですが、自然災害というものは、
時として予想の斜め上を行くということなんでしょうね。
まったく恐ろしい。 それしか、言いようがない。