2003年11月2日から25日までの期間に当サイトにて実施しました人気投票の結果を発表します。
この人気投票では、公開日が2002年11月1日から2003年10月31日までの全レポート計70本を対象に、ビジターの皆さんのお気に入り上位2本を選んでいただきました。(投票は、お一人様一回、原則無記名でした)
投票結果一位には2ポイント、二位には1ポイントを加算し、その合計ポイントで最終順位を判断いたしました。
それでは、第5位から発表してまいります!
第5位
隧道レポ 二井山隧道
<頂きましたコメント(抜粋)>
二井山トンネルの西坑口崩壊は衝撃的でした。
ただ、未だ1度も自分の目で見てないので、とても気になります。
さて二井山隧道ですがあの近くを一ヶ月に1回は通っていまして手前のクランクや切通し、かなり気にはなっていたのですがまさか鉄道が通っていたとはかなり衝撃でした。

第5位には、当サイトでも定番のネタであり、秋田県を代表する廃隧道である横荘線跡は、二井山隧道がランクインしました。
ここは、確かに強烈でした!
あれ以来、ヒルに加え、コウモリも苦手になってしまって…、
あぁ、あの壁一面のコウモリ、あの匂い… おえっ。
…、今では閉塞してしまい、永遠に光届かぬ地となった隧道に、おつかれさまの一票もあったかも知れません。
それでは、続きまして、第4位の発表です。
第4位
隧道レポ 笹立隧道
<頂きましたコメント(抜粋)>
ホリプロ氏のある1日が気になります。その後の彼の様子も知りたい!

ちゃっかり4位に入りながら、コメントが…少ない。
このコメントは、笹立隧道に1位で投じてくれた方のコメントなんですが、折角ですから、お答えしましょう。
ホリプロ氏は、元気です。元気にピーシーエンジンをしています。
で、この笹立は、まさに私の山チャリ史においてターニングポイントとなった一本でした。
地底という未知の世界に深く深く踏み込んだときの正気でいられないくらいのスリルと、脱出生還の悦びは、その後の山チャリに多大な影響を与えました。
納得の、第4位です。
それでは、いよいよベストスリーの発表です。
第3位
道路レポ 森吉森林鉄道
<頂きましたコメント(抜粋)>
森吉の森林鉄道のレポート興味深く読ませていただきました。あれだけ長大な軌道跡をチャリ+歩きで攻略されるとは。
2位は全国的にも珍しく長大で観光鉄道へ転身をしてほしかった規模の森吉森林鉄道に入れます。
森吉森林鉄道のリベンジレポを楽しみに待ってます、が!くれぐれも怪我(殉職)をしないように注意して下さいね(;´Д`)

ここは、個人的には今年最大の掘り出し物でした。
メジャーな旧国道や廃線のネタが枯渇してゆく焦りから新しい舞台として選んだのが、県内に膨大な遺構を埋もらせたままの森林鉄道でした。
その中でも、偶然古い道路地図で見つけた、湖畔に数珠つなぎのように描かれた本線の隧道群は、衝撃でした。
そして、全霊をかけて望んだ探索と、その敗退。
初めて踏み込んだ軌道跡は、これまでに体験したことの無い難所でした。
それだけ、省みられることなく放置されてきたのです。
しかし、その現状を目にしたとき、これは、私の新しいライフワークになるな、そう直感しました。
秋田の森林鉄道は、まだまだ、これから。
冒険は、2004年へ繰り越されます。
続いて、第2位!
第2位
道路レポ 万世大路
<頂きましたコメント(抜粋)>
閉塞を承知で入ったものがやはり秀逸だと思います。危険度、恐怖の度合いも想像に余りあります。
万世大路は誰も突入したことが無さそうなトンネル接合部分まで進入するなど、興味深いレポートでした。ただ、いろいろなサイトで認知されていたので2位としました。
万世大路は永久に不滅なり・・・

万世大路のランクインは、想像できました。
なんせ、出発前からその険難ぶり、壮大な歴史背景は、よく認識しておりましたし、実際の探索でも、長距離でありながらまったくダレル時間というのがなく、ほんと、楽しかった。
このレポートにおいては、何か新しいことをお伝えしたいというよりかは、万世大路という偉大な遺構が持つ魅力を、如何に損ねずにお伝えするかということに、かなり頭を悩ませました。
唯一、明治の栗子山隧道への侵入シーンのみは、私らしさをアピールできたポイントでしたでしょうか。
はっきり言って、難産でした。
しかし、今回多くの方に票を頂きまして、何とか目標は達成できたのかな、と安堵しております。
それでは、いよいよ2003年度の人気ナンバーワンレポートの紹介です。
第1位
道路レポ 錦秋湖水没遺構群
<頂きましたコメント(抜粋)>
やはり仙人トンネルの最深部映像は衝撃的でした。光の当たる世界・生の世界では知ることのない、異界とも言うべき領域を垣間見たように思います。
水没旧道の幻想的な姿がよかったです。
旧仙人隧道閉塞点の鍾乳洞の写真に衝撃的といえるくらい感動しました。
特に今年は錦秋湖水没旧道のレポートが息をつかせぬ緊迫感があってドキドキしながら読ませてもらいました。
水没旧道はやはり先人の巧みな設計や美観、歴史をうまく取材されていたので1位としました。
錦秋湖は、今年のなかで一番のインパクトでした。湖底につながるトンネルは、伝説の松ノ木峠に匹敵する面白さで私を惹き付けました。

2003年度の栄えある一位は、錦秋湖水没旧道と先日まで称していましたが、今さっき改題『錦秋湖水没遺構群』に決定しました。
このネタは、私自身予想以上に面白かった。
あの地底湖の先の閉塞点の衝撃は、我がこれまでの山チャリ人生中、瞬間最大衝撃度では、間違いなくトップです。
気を失いそうなほど、驚いた。
私のような素人でも、ちょっと勉強して、ちょっと汗をかいて、ちょっと勇気を出せば、こんな魅力的な体験が出来るのだと知ったことは、人生の教訓にすらなりました。
とにかく時間がなくて真っ暗な洞内を駆けたときの、意識の異様な高揚感は、麻薬的な快感でした。
みなさん!
探険は、面白い!
自然は、面白い!!
こんなにも、エキサイトに満ち溢れている!!!
ふぅあー、思い出したら、またアツクなってしまいました。
以上、ベスト5の発表でした。
いかがでしたでしょうか?
続きまして、得票のあった全レポートを紹介します。
順位 | レポート名 | 得票数 | 投票者数
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1 | 道路レポ 錦秋湖水没遺構群 | 86 | 48
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2 | 道路レポ 万世大路 | 51 | 37
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3 | 道路レポ 森吉森林鉄道 | 37 | 27
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4 | 隧道レポ 笹立隧道 | 14 | 9
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5 | 隧道レポ 二井山隧道 | 13 | 8
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6 | 道路レポ 矢立峠 | 12 | 7
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7 | 隧道レポ 仁別 峠の隧道 | 9 | 7
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| 隧道レポ 黒川製油軌道隧道 | 9 | 6
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9 | 道路レポ 押角峠 | 6 | 5
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10 | 隧道レポ 小又大滝の隧道 | 5 | 4
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11 | 隧道レポ 刺巻廃隧道群 | 4 | 4
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| 道路レポ 河北林道 | 4 | 3
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13 | 道路レポ 秋田県道312号線 | 3 | 2
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| 道路レポ 笹川流れ | 3 | 2
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15 | 隧道レポ 栗駒ダム廃隧道群 | 2 | 2
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| 道路レポ 鷹森林道 | 2 | 1
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| 道路レポ 抱返り渓谷 | 2 | 1
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| 道路レポ 秋田峠 | 2 | 1
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| ミニレポ 15 大排水橋 | 2 | 1
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20 | 隧道レポ 根子トンネル | 1 | 1
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| 隧道レポ 大切疎水道 | 1 | 1
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| 隧道レポ 旧鳴子隧道 | 1 | 1
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| ミニレポ 23 生保内渓谷と仙岩峠 | 1 | 1
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合計 | 計24レポート | 178 | 90
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貴方が投票されたレポートは、何位にランクインしておりましたでしょうか?
それでは、総括と参りましょう。
今回の人気投票によって、当サイトのビジターさんの
隧道好きが、明らかになりました。
ランクインしているレポートの大概に隧道が登場しており、また、隧道分の不足していたレポートでは、票を頂いていない物が目立ちます。
わたしも、隧道が大好きです。
やっぱ、みなさんも、お好きなんですねー。
でも、細かく見ていくと、隧道というばかりではなく、「隧道ネタ」「旧道ネタ」「廃線ネタ」など、幅広く得票しております。
一方で、「橋梁ネタ」は非常に弱く、この辺り、橋梁でもっと魅力的なレポートを輩出している先人に、まだまだ学ぶべき部分が多そうです。
特に、橋梁をたくさん紹介した筈の「鳴子町の旧橋群」は得票なし。今後の課題ですね。
また、現在の当サイトの方向性としては、どんな風に走ったか、ではなく、どこを走ったかを優先していますが、これは概ね受け入れられているように思えます。
というのは、「自転車でこんなところ行っちゃった!」ということを訴求するタイプの「林道ネタ」は、労力のわりに弱く、一方、徒歩でも何でも、とにかく人の行かない場所に行くことが支持を得るようです。
なるほど、なるほど。
いろいろと、勉強させていただきました。
最後になりましたが、今回の人気投票にご投票頂きました皆さん、本当に貴重なご意見を多数頂きました。
ここでは紹介できませんでしたが、多くの励ましのお言葉を頂戴しました。
県内はもとより、当サイトでは全く扱っていない関東圏や関西圏、果ては遠く海を渡った台湾からも、ご投票を頂きました。
私は、本当に幸せ者です。
これからも、死なない程度に頑張りますから、どうぞよろしくお願いします!
オマケ。
今回、2名の方より、松ノ木峠の現状が知りたいとのコメントを頂戴しました。
松ノ木…確かに衝撃的でした。
もう、二度とあそこを超えるつもりはありませんが…、私も現状が気にならないわけではないです。
いずれ、お伝えできればいいと思っております。
密かな松ノ木人気を、確認いたしましたぞ。
ヨッキれん 2003/11/26