その43 羽立橋2003.11.5撮影
秋田県能代市 羽立



 さて、今回は息抜き(?)に、かるーく行きますか!

場所は、能代市。
納豆の産地…と言うのは唄の中だけの桧山だ。桧山納豆…知ってます?
桧山川に沿って、二ツ井町の濁川へと抜ける峠道がある。
それは現在、県道294号「桧山仙ノ台線」と呼ばれているが、もとは林道、さらに以前は林用軌道だったらしい。
一部砂利道の残る県内有数のマイナー県道である。

で、今回紹介するのはそこではなくて、その傍にある一本の橋だ。
その名は、羽立橋。
桧山字羽立にある。




 県道から、桧山川の対岸にある羽立集落へと渡る橋の一つが、この羽立橋だ。
見ての通りの、生粋の木造橋である。
まあ、それが珍しいと言うのもあるが、何よりも目を引くのが、その袂に立つヒョロ高い標識だ。



 橋を渡って羽立集落側にも、やはり同じ標識がある。
これは、余り見ない重量制限標識だ…いや、結構見るけど、何と無く目新しいなと思ったら、まず一つ、制限重量が2トン。
少ない。
普通乗用車位しか渡れませんね。
そして、もう一つの違和感の原因は、補助標識が無いということ。
ひょろ長い。
なんか、木造橋に対して妙に、浮いてます。標識が。

そういえば、公園とか歩道ならいざ知らず、普通の公道に木造橋が現役だと言うのも珍しいが、なんとこの橋の竣工は平成9年3月だ。
新しい。



 銘板は無いが、代わりに親柱に直接ペイントされている。
消えかけているが、羽立橋と読める。



 下流から上流側を望む。

なんとも前世代的な出で立ちである。
敢えて平成の世になってからも木橋で建築したのは、ただの道楽なのだろうか?

最初はそう考えたが、能代市は伝統ある「木都」ということで、行政を挙げて木材を利用した街作りを進めているとのこと。
これも、その一環なのだろう。




2004.1.25作成
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