以下、食事中には読まぬ事。不快な思いをしても責任持ちません。
秋田県の北都大館市から青森県碇ヶ関村に越える矢立峠、現在の国道7号線筋には、多くの廃モノが点在しており、さながら廃.Stの様相を呈しているわけだが、その代表的なモノは、まずは以前レポでも取り上げた「
奥羽本線旧線」である。
秋田県側から青森県に至まで線上に点在する廃モノを探索をしていると、自然と他にも、いろいろな廃が目に入ってくる。
例えば、相乗温泉(←おっと!最近遂に取り壊されて、一部老人保養施設として復活してるぞ!)や、国鉄廃隧道の前に立ち並ぶ廃ロッジ群、それに、国鉄廃アーチの上に建つ廃モーテルなど…。
って、なんか国鉄旧線の廃が空気感染してしまったような矢立峠の廃モノ群であるが、
なんだ、青森県側にばかりあるじゃねーか。
ダセーな、青森。
と、ついこの前までほくそ笑んでいた。
しかし…
秋田県側にもあたーよ…
国道7号線を大館から碇ヶ関に向かって走ると、奥羽本線陣場駅を右に見て過ぎて直ぐに、矢立峠の登りが始まる。
その登りの中ほどに、日景(ひかげ)温泉という案内があり、温泉に分かれる狭い道が左に分かれている。
そして、この分岐の傍、国道の東側の広い敷地にあるのが、「峠の森児童公園」である。
案内人は、ミリンダ細田。
ここに怪しい公園があったという幼少の記憶を元に、真夜中の突入・撮影を挙行した。
まず、現地に入って最初に気がついたのは、国道により沿うように点在していた旧国鉄線の石造アーチ達が、国道の新道工事によりすっかり消滅してしまっていたことだ。
いまさら山行がの矢立峠レポを見て現地入りする人も少ないだろうが、レポ当時からは、余りにも地形の改変は進んでいる…。
ハッキリ言って、公園はどうでも良いから、廃線跡が惜しまれる。
公園との出会いについて述べるならば、まず初めに遭遇したのは、敷地の中程にまるで浮島のように浮かび上がった土まんじゅうである。
何が面白いのかさっぱり分からないのだが、細田氏は斜面を駆け下ると、ライトを振り振り敷地へと駆けていってしまった。
もし、
これが心霊番組だったら、今頃レポーターがパニックになりながら、
カメラさん!とか叫んでいる所だろうが、全く面白くない。
ともかく私は冷静に、公園の名前を激写。
遊具ナンバー01:謎の平均台?
最初に遭遇した遊具は、まず最初から意味が分からない。
なんだか、クリスマスツリーのようなモミの木の周囲に、だらしない感じで長椅子のような?平均台のような、よく分からないモノが取り巻いている。
どうでもいいけど、どうやって遊ぶんスか?
この遊具の面白みは、どこにあるんだろう。
遊具ナンバー02:ミニ万里の長城
えーと、公園の敷地の北側は緩い傾斜になってまして、そこにこの激狭いコンクリートの階段が続いている。
なんの脈絡もなく、登っては降りてを繰り返したり、ここにも、全くと言っていいほど、醍醐味はない。
う〜〜ん。
でも、なんか、楽しいって言や、楽しいかもなぁ?
脳内が、怪しいドーパミンで満たされ始めた二人であった。
ここが廃公園なのかどうかは、確実に廃墟だと言える根拠はない。
しかし、周辺に民家はない上、国道の新道工事によって、現道からは完全に切り離されている。
そして、細田氏曰く、昔はある程度栄えていたが、当時から怪しいムードが漂っていたという。
おそらく、この公園は、かなり廃に近い位置にいるだろう。
え? あ、あれ、なに?
手持ちライトに照らし出されたのは、異形の怪物としか思えない、不審な物体だった。
これが心霊番組だったら、霊能者の先生がそろそろ、
あっ、私これ以上は無理ですね。
などと言い始めても、不思議はない光景である。
遊具ナンバー03:タコ滑り台
これはちょっと、
私も無理ですね。
ちょっと遊んでみたら…
実は凄いんだなー。この滑り台。
だてにキモイ訳ではない。
ひとたび内部に侵入すれば、「えっ、どこにこんな空間があったの?」と訝しくなるほど、様々な通路と部屋が存在している。
その気になれば、この遊具内だけで隠れん坊が出来そうなほどである。
建築の天才にしか、この作品はちょっと生み出せないだろう。
う〜ん、この公園にとって、最高最強の遊具は、これでキマリか。
このまま、
この公園と共に表舞台には出て欲しくない遊具である。
インターバルは、この、余りにも不気味な屋根の下でどうぞ。
なんなの、これ〜?!
さすがになんか、気持ち悪くなってきたぞ。俺も。
遊具ナンバー04:プール
細田氏が以前訪れた10年以上前から、すでに使われていなかったというプール。
水は張られていないが、奥の方の小さな小屋の窓から煌々と灯りが漏れているのが、結構謎だった。
まるで、今も管理人が居るかのようだが…、そんな馬鹿な。
ここは民家など無い場所なのに…。
遊具ナンバー05:飛行機ジャングルジム
あーこれ、最近見なくなったなー。
これで遊んでいるコのパンチラ見放題だな。
おっと、口が滑った。
上段冗談だよ。冗談。
遊具ナンバー06:らせん滑り台
ちょっと窮屈じゃないの?これは。
試しに、登ってみる。
登り口の階段が急すぎて、梯子かこれは?
安全に遊べないな、子供も大人もこれは。
この配色、何とかならんかったのか…
しかも、滑りが異常に悪く、滑り台というか…ハマリ台だ。
一時ここで私は降りられなくなったし。
危なく遭難するところだった。
トイレ
狂気の大タコ滑り台と並び、この公園で非常に印象的な物件が、この、
血塗られたメルヘンチックのような、トイレである。
まず、入口は二つあり、向かって左が赤、右が青。
当然、それぞれ女便所と、男便所だと思うでしょ?
そしてそれは、おそらく親が教えなくとも、あるいは「男」「女」などと書いていないとしても、幼児から大人まで皆共通の概念だと思うわけだが…。
いきなり裏切られる。
まず、右の青い扉は、開かないから、そもそも。
仕方なく赤い扉を開けて入ってびっくり、
内部にまた扉が!
怖くて、あけらんね〜よ。
なんか、建て付けも悪いようだし…。
しかもだよ。
このトイレには、女トイレの扉の両隣の内壁に、それぞれ小便壁が(便器はない、壁に掛け流しだ。)設置されている。
つまり、このトイレ施設全体を考えると、女トイレは個室一つのみ。
男トイレはそれを囲むようにして、同一室内に個室1、小便壁2器が存在するというわけだ。
なんちゅ〜デリカシーの無いトイレやねん。
こんなレポを上げている私のほうが、酷いって?