第二次和賀計画次なるターゲットは、大荒沢ダムの取水隧道である。
この隧道は、推定総延長3kmを越える極めて長大なものである。
ただし、道路用の隧道として利用された痕跡はなく、湯田ダムによって錦秋湖に沈んで廃止された大荒沢ダムと、下流の和賀発電所とを結ぶ発電水路である。
第一次和賀計画において、全くの手探り状態ではあったが、和賀発電所から中途の当楽(あてらく)沢にあるサージタンクまでの貫通に成功している。
その距離は、おおよそ1.2km。
今回の水位低減によって、遂に大荒沢ダムの位置が正確に判明したことにより、当楽サージタンクから大荒沢ダム取水口までの残りの延長は、少なくとも2km以上あろうということも分かった。
ただし、大荒沢ダム側の坑口は発見できなかったので、恐らくはなお水中に没しているものと思われる。
当楽より入洞し、どれほどの距離で閉塞しているのかを知ることが、今回の目標と言える。
お読みいただきありがとうございます。 | |
当サイトは、皆様からの情報提供、資料提供をお待ちしております。 →情報・資料提供窓口 | |
このレポートの最終回ないし最新回の 【トップページに戻る】 |
|