今回紹介する県道は、岩手県南部の都市、一関市の北部を走っている。
路線名は「山目停車場線」で、路線番号は134。
路線名の通り、JR東北本線山ノ目駅と一関市山目(やまのめ)町を結んでいる。
なぜ、なぜに駅の名前が「山 ノ 目」なのかというツッコミは置いておくとして、ともかくレポートを始めよう。
路線名からは、一体何を私が伝えんとしているのか、全く予想が付かないと思うので。
終点は県道260号一関平泉線上にある。
この写真の青看のすぐ先にT字路があり、そこから目指す県道134号は分岐しているのだ。
ちなみに、県道260号はかつての国道4号であり、一関バイパス開通によって格下げされているが、この山目地区の目抜き通りとなっている。
では、起点である山ノ目駅へ向けて右折しよう。
この際、青看の駅名が間違っていることについては不問にしよう。
うおっ!
思いがけずそこには4車線の素晴らしい道が!
2車線ぎりぎりの旧国道から見ると、天と地の差がある。
素晴らしい。
だが、短い!
県道134号は、この写真に写っている、これだけで、正真正銘全部である。
短いのもそのはず、県の道路調書によれば、全長僅か49.5メートル。
歩いても40秒、自転車なら10秒、車だったら5秒以下で通過できるだろう。(交差点があるので実際は無理っぽいが)
短かさと幅の大袈裟な広さとが相俟って、一種異様な光景を形作っている。
起点がこの山ノ目駅である。
駅前メーンストリートは異常に立派だが、駅舎は木造の旧態依然としたものだ。
どうでも良いことだが、県道に指定されているのは、ロータリーの手前の白線が敷かれている部分までである。
ちなみに、この路線を調べていて分かったことだが、全長49.5mは県内最短県道で疑いなしと思いきや、これでも実は4番目。
もっと短い県道が岩手県内だけで3路線もあることが判明した(延長ゼロは除外)。
一番短い道は全長21.6mだというから、驚きを通り越して驚きである。
…え、よく恥ずかしくなくてこんな道レポれるなって?