県道391号全線走覇への挑戦の第3回。
ここまで私のスタート地点である終点から約10kmを走行。残り45km余りとなった。
それでは、つづきをご覧頂こう。
【大きめの地図を別窓で開く】
本文中にときおり現れる《現在地》というリンクをクリックして、現在地点を確認しながらどうぞ。
「いや、俺はあくまでも事前情報無しで行きたい。」「カオスなレポきぼん!」という人は、あえて地図を開かないのも良いでしょう。
回の終わりには、前回同様の【おさらいMAP】を用意した。
県道391号全線走覇への挑戦の第3回。
ここまで私のスタート地点である終点から約10kmを走行。残り45km余りとなった。
それでは、つづきをご覧頂こう。
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本文中にときおり現れる《現在地》というリンクをクリックして、現在地点を確認しながらどうぞ。
「いや、俺はあくまでも事前情報無しで行きたい。」「カオスなレポきぼん!」という人は、あえて地図を開かないのも良いでしょう。
回の終わりには、前回同様の【おさらいMAP】を用意した。
9:04 南相馬市小高区浦尻
“彼女”のナビに従って右折すると、1.5車線の直線路。
両側には冬の殺風景な田圃が広がっている。
写真には、珍しく細いデリニエータが写っている。今度はちゃんと「福島県」と書いてあった。
視界を遮るもののない平坦な道を500mほど走ってから、道が1車線に狭まり、緩やかな上り坂で丘の上へ進む。
両側の景色は初めのうち草地だが、さらに進むと杉の林が現れ、少しだけ山道の雰囲気だ。
だが、それも長くは続かない。
すぐに登り切るからだ。
上り初めから300mほどで、行く手を2車線の立派な道がぶった切った。
こんな時、我らが県道391はたいがい、その勢いに気圧されでもしたかのように、右折か左折をする。
ここでも案の定、ナビは左を指していた。
独自の信念なんて何もないかのように、とにかく優柔不断なのである。
しかも、ここでぶつかってきた立派な2車線の道というのは、約5kmほど手前でも一度は重複し合い、そしてすぐに袂を別った県道255号「小高幾世橋線」である。
再会なのだが、またも県道391号は彼の肩を借りようとしている。
この先360mほどが、2度目の重複区間となっているのだ。
しかも、進行方向は反対なのだが…。
これは言葉で上手く言い表せないので、次の地図を見て欲しい。
“絡み合う”という表現がぴったり来るような、2本の県道のアツイ関係。
県道391の終点と県道255号の起点は共に小高区内にあり、そこからそれぞれの道を南下した場合を想像して欲しい。
前回紹介した一度目の重複区間では進行方向が一致しているが、今度の重複区間では、県道255号が素直に南下しているのに対し、391号は北上することとなり逆行している。
こんな事を気にする人はまずいないのかも知れないが、2本の県道が2度も重複すること自体がそこそこ珍しいうえ、しかもその進行方向が1度目と2度目とで逆になるというのは、今まで意識して気付いたことがない。
きっと相当珍しいぞ。
左折して進むと、すぐに前方に海が見えてきた。
県道391にとって2度目の海である。
しかも、道はそのまま海へ向かって下り始める。
さっきわざわざ丘の上へ登ったのはいったい何のためだったのだろう。
そう問いたくなるが、所詮は県道255号を間借りしている身、本当は南へ行きたいのに今は北へ進んでいる矛盾も含め、我慢せねばならないのだ。
9:12
ひとしきり坂を下ると、まだ海までの高低差は幾分残していたが、大きな交差点にぶつかった。
ここは複雑な形をした交差点で、「干」の字型の平面形を持っている。
「干」のうち下に伸びる線が現在地点で、左奥は県道255号の旧道、左手前は同現道。右奥が県道391で、右手前は10mで行き止まりになっているものの、おそらく将来は県道391のバイパスになるのではないだろうかと思う。
とまあ、そんなわけでここは奥の右へ進むのが正解なのだが、ちょっと待って…
彼女がいない!
ここまで、ほぼ全ての交差点に設置されていたナビの小さな標識が無い!
どうしたんだ!?
見逃したのか?!
わざわざ丘の上の分岐点まで戻ってみた。
が、やはり標識は見あたらない。
手元に地図はあり、無くてもどうと言うこともないのだが……。
ん!
あれはもしや!
<emotion>いたー!<⁄emotion>
あ、久々に変なタグ使っちゃった。(笑)
感動を上手く表現したようなうるうるてい字体になっているだろうか。
え? 良いから先にすすめってかぃ?
それでは進みましょう。
無惨に引っこ抜かれ雨ざらしになっている(←それはもともと)彼女を見つけたが、私にはどうすることも出来ないので、例の複雑な交差点へ。
彼女のナビを思い出しながら、ちゃんと間違えず県道391へ進んだ。
写真は振り返って撮影。
黄色い矢印は県道255号で、赤が391号だ。
なぜかまた登ります(笑)。
もうー、なんのために下ったんだよ(怒)。
しかも、思いっきり道が狭いし。
両側の笹が生垣のように深くて、全然視界はない。
どこへ連れて行かれるのだろうか。
9:16 【現在地:南相馬市と浪江町の境】
深い藪の隙間にチラリと見えた水平線。
坂を登り切ると、いままでの狭さを取り戻そうとするかのように道は2車線に広がる。そこは太平洋に面した高台の上だ。
ちょうどここが南相馬市と浪江町の境で、これより先は浪江町大字棚塩となる。
なのだが、なぜかここで道はシケインのようなカーブを描き、元もとあったらしい真っ直ぐの道はガードレールで塞がれている。
正面にはいったい何が?
うわー!
左車線が半分無くなってる!!
ごっそりイッチマッテルでぇー!
それにしても、太平洋って広いナー。
いまだかつて路上からこれほど遮るもの無く海原を見渡せるステージ設定があっただろうか。
思わず亀裂の突端へ。
これは、元もと問題のある場所に道を作ってしまったのでは無かろうか。
だって、崩れ落ちた路肩の外はそのまま垂直に海面まで落ちている。
そして墜落したアスファルトや路盤の破片らしきものが、狭い砂浜で洗われている。
足元だってまたいつ崩れるか分からないような感じだ。
もっとも崩壊が進んでいる箇所は、ご覧の通りセンターラインまで来ていた。
おそらく崩壊の進行具合を調べるために設置されている土嚢が、哀愁を誘う。(誘わない?)
崖下の海面をよく見ると、崩壊した海岸を取り囲むようにテトラポットの囲みが築かれており、決して行政もこれ以上の本土侵略を甘んじて受けるつもりはないのだろうが、少なくとも陸側の対策は「時間稼ぎ」というか、ぶっちゃけ、打つ手がなかったという感じがする。
少なくとも、もう旧道を復旧させるつもりはないらしく、大きくカーブで迂回する道がずっと現道になりそうだ。
大迫力の崩壊地から始まった浪江町の県道391号。
人家も何もない平坦な防砂林帯の中を、ほとんど真っ直ぐな道が1km以上も続く。
路幅は容易に拡幅できそうだが、通行量的にその必要はないと判断されたのか、1車線のままである。
欲を出して2車線にしたら海に持って行かれたので、このままが良いかもしれない。
……チャリで走ると退屈です。 ここ。
ブハッ!
すみません
スピードを落として下さい。
なんだか妙に丁寧だぞ。
しかも、枠と「スピード」の文字だけが反射材で作られているのはなぜ?
これに意表を突かれていたら、すぐ先には…。
ご協力
ありがとう
ございました。
ど、どういたしまして…。
いったい、このわずか50mの距離はなんだったんだ?
何か、スピードを落として欲しいような理由があったか?
私の目には、ただの直線だったが…。
海岸沿いの高台を走ること1.5kmほどで、ようやく下る。
登ってきたときと同じで、結構な勾配とブラインドカーブで一気に下っていく。
少しだれてきていたので爽快だった。
そういえば、“彼女”の顔もしばらく見てないなぁ。
下りきるとT字路になっており、この角にご覧の青看が設置されている。
ちなみに、我らが県道391は奥から下ってきて、右手前に向かう。
青看の大きな赤文字は「直進注意」って書いてあるのだが、どこかに直進する道がありますか?
ガードレールがあって、「注意」しようにも、そもそも直進は出来ないでしょ?
T字路から400mほどでまたT字路。
この道ではもう見慣れた景色だが、ここは何気なく進んでいても間違えなさそう。
彼女もしっかりナビしてくれます。
で、180m進むとまたT字路。
ここは直進(微妙に右カーブ)が、正解。
彼女のナビを見逃さなければ間違えないだろうが、T字路というよりは「不」字路といった形で枝の数が多いので、勘に頼った道選びは危険。
全部ほとんど同じ幅の道だしね。
全然落ち着きません。
300m進む前にまたT字路。
ここは向かってくる道と左に行く道とが2車線で、自分だけが狭い。
実は太い道は「3番目の男」こと、県道254号「長塚請戸浪江線」である。
…しかしこいつ、3桁県道以外に友達いないんだな…。
260号も255号も254号も、過去に出会った3桁君たちは、みんな国道6号と仲良しだったのに。
またしても我らが県道391号は、コイツと同道させて貰うことになる。左折にて。
だが、我らが県道391号だって、この傍でちゃんとバイパスの建設が進んでいた。
ご覧!
この広大な道路用地を!
2車線どころか、両側にたっぷり歩道を併設できそうな感じだが、
…いったいなににつかうんですか ?
で、これがその案内板。
幅が広かったのは、これからこの上に盛り土をたっぷりしてから道を作るつもりだったからだ。
そして、工事のお題目に注目。
「広野小高線道路改良(電源立地促進)工事」とある。
おそらくこれは、括弧内の表示が肝だろう。
「電源立地促進対策交付金」なるものが、原発とかダムとかの設置で貢献した市町村に支払われている。
今はすこし名前が変わっているが、同様の制度は続いている。
県道254号と合流して約400m、だだっ広い田圃の中を真っ直ぐ南下すると、この請戸橋に辿り着く。
今までこの道が渡ってきた中では最大の橋だろう。
下を流れるのは請戸川。
すぐ上流で請戸川と高瀬川が合流しているのだが、高瀬川は中流以上で有名な浪江森林鉄道が沿っている川だ。
…すまん。
特にそれ以外にコメントが浮かばないんだが… ココで今回はおしまい。
今回は合わせて4.5kmほどを前進した。
累計で約14km。残るは31kmほどだ。
あ、なんかもうこの道らしい景色は一通り見せちゃったかも…。
あとは、ファミコン時代のゲームのように、少しだけパターンが変わっただけの面が繰り返されたりして…。
いやいや。
まだまだありますよ。小ネタは!
小ネタだけなら負けません!
そして、次回は遂にニャンコも出現の予感!!
出るぞ出るぞ! ダルマさんが転んだニャンコが!!!
と、無意味に煽って終了。
このレポの次回更新は、少し先になりそうです(ゴメンネ)
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