橋梁レポート 無想吊橋 再訪動画編

所在地 静岡県榛原郡川根本町
探索日 2010.5. 6
公開日 2011.5. 5

 2週間後の無想吊橋



2010/5/6 16:28 

自らのミスで失ってしまった渡橋動画への執念から、前回探索の15日後にあたる2010年5月6日に、私は再び無想吊橋へ赴いた。

今回は自転車を持参しており、林道歩行の時間を短縮する作戦に出たが、色々あって到着したのは前回よりも遙かに遅い午後4時半。
帰り道のことも考えたら、もはや悠長に構えている場合ではない。

この写真は、日向林道上の無想吊橋入口である。
わずか2週間だが、淡い新緑はすでに深緑へ姿を変えつつあった。

比較写真)←路上の石の数が明らかに違うが、ほぼ同じ位置のはず…
恐ろしい。





今回は動画撮影が目的の入山なので、写真はあまり撮影していない。

最初に撮影した動画はこれ。

橋へ下っていく歩道の途中で撮影した、アンカーの観察だ。

【動画1】




まもなく橋頭へ辿り着いた。

いまからちょうど1年前の姿であり、当時はまだなんら封鎖されるような事はなかったのだが、今年(2011年)に入ってから川根本町の手によって、この橋門を塞ぐような柵と「老朽化のため通行止め」という看板が設置されたとのことである(読者情報による)
事実ならば残念だが、既に橋を設置した千頭営林署が改組のため消滅し、林業作業道としての管理も停止して久しい現状では、いつかそうなる運命だったと言えるだろう。


この場所で2本目の動画を撮影した。

橋頭部に固定したカメラで、環境音を収録したものだ。
非常に僅かではあるが、橋全体が風で動いている様子も見られるはずだ。
(揺動については、次以降の動画の方が分かり易いが)

【動画2】





というわけで(?)さっそく、橋上の人となる。

さすがに前回探索から2週間しか経っていないのと、

帰宅翌日に動画紛失に気づいてから、ずっと恋い焦がれていた事もあり、

自信を持って渡って行けた。

慣れというものの恐ろしさだが、(封鎖されていなくても)今行ってもこうは行かないだろう。


【動画3】

3本目の動画は、大体このあたりの位置で撮影。

前回よりも少しだけ風が強く吹いており、しかもその強弱は時間と共に変化していた。




残り20m地点にある、最恐怖地点。

しかし今回、この部分の渡橋は遠慮した。

当初は対岸の探索も考えていたのだが、色々あって、時間が足りなくなってしまった。

さすがにこんな山中で夕暮れを迎えのは嫌だし、風も強くなってきていたので、

今回は大人しくここで引き返し、前回失った動画の再録に集中することにした。


【動画4】

前回失ってしまった動画のひとつが、この崩壊現場を撮影したものだった。

今回それをようやく達成した。
喜びが溢れてしまったので、ナレーションがウザイが、許してね。





そしてこれが、一番撮影したかった渡橋中の歩行動画。

長くなってしまったので冗長な部分を少しだけカットしたが、大半の100mくらいはある。

私が百万語を弄しても表現できない真実の橋上環境を、ご確認いただきたい。

終盤で風が本格的に強まってきて、実は焦っている。


【動画5(ラスト)】





こんな具合に、わずか10分間ではあったが、

無事に無想吊橋の動画を撮影して帰還する事が出来た。

もちろん、この日の探索はこれだけではなかったが、その話も遠からずすることになるだろうと思う。




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