福島県にお住まいの福太郎さまが、ごく最近に撮影された、塩那道路の写真を送って下さいました。
もっとも、ご存じの通り塩那道路は冬期間閉鎖される道路であり、それどころか夏場だって一般には立ち入ることが出来ない道だ。
彼が撮影したのは、塩那道路を遠くから眺めた景色である。
しかしそれはある意味、塩那道路内で私が撮影したどの写真以上に、衝撃的なものだったのである。
日本随一の巨大観光廃道の、誰でも見ようと思えば見られるその姿を、福太郎さんのカメラと、私の語りで、ご覧頂こう。
福島県にお住まいの福太郎さまが、ごく最近に撮影された、塩那道路の写真を送って下さいました。
もっとも、ご存じの通り塩那道路は冬期間閉鎖される道路であり、それどころか夏場だって一般には立ち入ることが出来ない道だ。
彼が撮影したのは、塩那道路を遠くから眺めた景色である。
しかしそれはある意味、塩那道路内で私が撮影したどの写真以上に、衝撃的なものだったのである。
日本随一の巨大観光廃道の、誰でも見ようと思えば見られるその姿を、福太郎さんのカメラと、私の語りで、ご覧頂こう。
見えます?
黒磯市の郊外から、塩那道路のある奥羽山脈方向を撮影したこの写真に、アノ塩那道路の尋常でないほどに長いアプローチが、くっきりと写っている。
まるで、山肌に付いた擦れ傷のような、横の筋…。
あれが、塩那道路の黒磯側延々20km続く登りの、前半部分のようだ。
いやー、確かにあの辺りを走っているときには、麓の世界がまるで樹海のように見えてはいたけど、逆からもこんな風に鮮明に見えていただなんて…。
これは同じ黒磯市内でもまた別の場所から望遠で撮影された写真で、上の写真よりも起点方向(塩原方向)が写されている。
雪のラインとして写っているのが全て道路というわけではく、送電線なども混ざっているのだが、中央奥の山肌の水平ラインと、右の裏の方の山のやはり水平のラインは、おそらく塩那道路の姿だ。
それにしても、あの塩那道路の核心部分にかなり近い辺りが、麓からこんなにも鮮明に見えるのだとは、知らなかった。
栃木県民のみなさまは、朝の出勤に仕事中の移動にと、この辺りを通る度に、塩那道路を見ているわけで…。
だからなんだと言われればそれまでだけど、栃木県民の塩那道路への注目度が高いという事実も、納得できる気がする。
これは、タダの道路の姿ではないぞ、明らかに。
ズズイッとカメラを引いて。
塩原側から上ってきた塩那道路が、最初の峠である土平(写真左端の辺り)から、小蛇尾沢を足元にどんどこどんどこ山腹を上り続けていく様子が、こんなにもはっきりと写っている。
やっぱり、これは凄い道だ。
うぐっ。
もー
だめでんわ。
おっ、思わず茶魔語が出る凄まじさだ。
これは、夏でもかなり鮮明に道なりが見えていた、塩原側の七重九十九折りである。