これから紹介するのは、奥羽本線の旧線である。
場所は、福島県福島市赤岩。
最寄り駅は、同線赤岩駅である。
奥羽本線については、名前くらいは全国区だと思うし、今さら多くを紹介する必要はないだろう。
福島と山形と秋田と青森を結ぶ、全長485kmの幹線鉄道で、全通は明治38年である。
赤岩という地名はかなりローカルではあるものの、鉄道ファンにはよく知られたる4駅連続スイッチバックの一つ赤岩駅は、まさに
赤岩地区の中心駅である。
最も、この書き方は二つのアヤを含んでおり、まず一つ、4駅連続スイッチバックは既に過去のものであると言うこと。
そして、「中心駅」と言うには相応しくない、秘境閑散駅であるということ。
いわば、奥羽本線きっての、ローカル駅なのである、赤岩は。
普通なら、駅などありよう筈もないような山中。
失礼だが、そんな場所だ。
そして、この赤岩に、豊富な旧線遺構が眠っている。
その古さ、残存度、規模の大きさ、どれをとっても、全国区に通用するだろう大ネタである。
そのことは、断言できる。
断言できるが、いかんせん、その情報は既に多く出回っている。
もはや、新鮮なネタではありえないかも知れない。
いわば、既出。
だが、知られたる遺構であるが、私は挑んだ。
正確には、我々、3人。
しかも、丸一日を掛けての大掛かりな、腰を据えた探索を、行った。
そして、喜ばしいことに、その成果として、これまでいくつもの書籍や、或いは有力サイトにて紹介されることの無かった発見を、成した。
以下に紹介するのは、我ら山行がによる、奥羽本線旧線赤岩地区の探索の顛末である。
なぜ始めに、このようなまどろっこしい前置きをするかと言えば、この奥羽本線の膨大な遺構群を語る語り口は無数にあるし、関連する情報もまた、膨大であると言うことだ。
そこにあって、敢えて山行がが示すのは、通り一般の廃線レポートではなく、あくまでも『ランドエクスプローラー』の記録でありたいと願う。
その方が、私も紹介が容易い。
率直に言って、各遺構の歴史的経緯、構造の正確な評価、描写などは、全く自信がないし、
鉄道遺構に疎い私が、それらを一から学びながら紹介するという手間を、私は放棄した。
それよりもむしろ、いつものノリで行きたい。
ただ、誤りは正して欲しい。
そして、有用な情報があれば、これを教示して頂くことも有り難い。
理論武装に長けた諸兄には物足りないレポートになると思われるが、幸いにして、他所へ有用な情報を探せば、枚挙に暇無い。
それらの一部を予め紹介するので、各人の好みで目を通して頂くことを推奨したい。
もちろん、いつも通りの予備知識一切無しでも、アツくさせられるよう努力はする。
では、まずは推奨資料の紹介。
●相互リンクサイト
NICHT EILEN 「ニヒト・アイレン」
●書籍
全国鉄道廃線跡を歩く [(JTBキャンブックス刊)
奥羽本線福島・米沢間概史 (進藤義朗著)
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