山さ行がねが　廃線レポート ＜３＞

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かつて小さな離島の経済を支えていた、小さな廃線。激しい波に揉まれながらも、今なお形を留めている。

平成24年の夏は、全国各地で渇水となり、ダム湖の水位が低下した。
関東地方の水瓶の一つである群馬県みどり市の草木ダムも同様で、関東と足尾銅山間の重交通を支えた道路や鉄道の水没旧道（線）が、白日のもとに晒された。

至福の湖底逍遥、いってみよう！

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南アルプスの奥地、寸又川の上流に架かる「日本一怖い橋」こと「無想吊橋」へと至るただひとつの道が、日向林道だ。

そして、日向林道はそれが林道として生まれる以前に、原型となった森林鉄道が存在した。
千頭森林鉄道最奥の支線、逆河内支線である。

本編では、設計者は狂気の沙汰かと疑われるような、危険に満ちた全貌を公開する。
山人たちの仕事場は、かくも怖ろしく、そして美しかった。

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「線路変更一覧」には記載のない、小湊鉄道の知られざる旧線。

しかも短い割に、“ひととおりあるから”侮れない。

かつては房総横断を目指していた鉄道の、その当時の遺構である。それだけに、今はすっかり消えてしまった“熱”の面影が、どこかにあるかもしれない。

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佐久間ダム水没旧線探索の翌朝に行った、２つの探索。
その舞台は、ダムを逃れてやって来た新線だ。
若くして、既に廃止された区間があるのだ。しかも隧道変状という、クリティカルな事態によって…。

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ふるさと秋田の林鉄探しは、私のライフワークの一つ。2008年秋に帰秋した際にも、相棒細田氏と一緒に何か所か見て回った。

明治44年に生まれ、大正時代に機関車が入線し、昭和30年代に水害で消えた早口森林鉄道には、時代を感じさせる石造の橋梁遺構が散見される。
そして遂に我々は、架かったままの橋を発見した！